電通が第1回「健康・医療 成長戦略セミナー」開催

電通は3月17日、第1回「健康・医療 成長戦略セミナー~『健康寿命の延伸』に向けて~」を東京・汐留の電通ホールで開催した。高齢化に伴い増え続ける医療費の抑制や、世界的にも質の高い日本の医療資源の国際競争力強化が課題となる中、政府は日本再興戦略における戦略市場創造プランの一つとして「健康寿命延伸」を打ち出している。同セミナーでは、関係3省庁の担当者が施策の進め方や現状、今後について講演。健康関連市場の創造に向けた目標・課題の共有や新たなビジネス連携のヒントを求めて、企業担当者ら400人以上が聴講した。最後に電通ソーシャル・ソリューション局ライフ・イノベーション部の渡邊磨由子部長が登壇し、生活者の健康意識に関する情報や健康企画などの具体的なメニューを紹介した。

内閣官房健康・医療戦略室の吉田淳企画官は、健康・医療戦略の概要や推進体制、今後のスケジュールについて説明。特に健康・医療分野におけるICT化によって、医師から患者に対し、「あなたの健康状態はこうです」と説明されていたことが、患者から医師に「私の健康状態はこうです」と説明できるようになるなど、ベクトルの変化を示した。

次に、経済産業省商務情報政策局ヘルスケア産業課の那須良課長補佐が、健康サービスの市場創造に向けた取り組みを紹介した。同省は昨年12月に「次世代ヘルスケア産業協議会」を設置。グレーゾーン(企業が健康商品・サービスを提供する際、関連法の規制の適用範囲など不明確な分野)解消制度など企業側のニーズを把握したガイドラインの策定や、多様な予防・健康管理の製品・サービスに対する消費者の判断をサポートする第三者認証を活用した品質評価基準化について説明した。また、社員の健康づくりや疾病予防などへの取り組みが経営上の重要課題となっていることから、企業や健康保険組合に向けた啓発活動についても述べた。

また、厚生労働省医政局医療国際展開戦略室の関野秀人室長は「医療分野の国際展開の進捗」について講演。厚労省と新興市場各国の保健省との協力関係構築に向けた動きとして、すでにカンボジアやラオス、ミャンマー、ベトナムなどと覚書を締結していることなどを述べた。

電通の渡邊部長は、これからの健康市場を読み解く三つのキーワードとして「健康寿命の延伸」「健康経営」「ヘルスデータ・マーケティング」を挙げ、それぞれの要点や関連データ、具体的な事例を説明。今後の企画例なども示した。次回のセミナーは年内に開催する予定。

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