電通イージス・ネットワークのブルマンCEO、キャンペーン誌に答える

電通イージス・ネットワーク(DAN)のCEO就任から1年。ジェリー・ブルマン氏が、キャンペーン・アジア・パシフィック誌のインタビューで、グローバルなネットワークの意義と展望について語った。電通グループは、2017年度までに売上総利益の海外比率55%以上を目指している。

―規模拡大がもたらす競争上の優位性とは

クライアントが求めているのは、何百という市場をまたぐ効率的かつ効果的なパートナーだと思います。リソースと能力が増えれば、ビジネスを有利に展開できるようになります。多くの異なる専門性が絡む複雑な要求を、世界中の市場で満たせることがネットワークの価値だと考えています。

―国境を超えたM&Aで利益を出すのは難題ですが

イージスは、現地の市場に特化した中小規模企業の買収に重点を置いてきました。そして、他とは極めて異なるビジネスモデルで運営をしています。それが「One P/L」。国ごとに全事業を一つの決算単位で見るのです。私たちの企業は互いに競争するのではなく、同じ市場の中で一つのチームとして機能します。

―有能な人材を保持するには

広告業界の場合、買収完了時の社員の平均残留率はわずか30%ですが、DANでは70%に上ります。それは、私たちが買うのが企業ではなく人だからです。私たちのネットワークの経営には、元はオーナー経営者だった人たちが加わっています。共有するビジョンを推進する意欲に満ちた経営陣です。

―グループ全体で一つのビジョンを共有する際の課題は

イージスはもともと、「ブランド構築の方法を再発明する」というビジョンを持っていました。電通にも「Good Innovation.」という企業理念があります。これら二つは全く同じ価値観に基づくもの。電通とイージスは、一つのビジョンを持つことへの合意からスタートしました。それ自体が他の買収とは異なるのです。

―競合メガエージェンシーとの差はどのように埋めますか

差を埋めるつもりはありません。私たちの力点は、規模を追うことではなく、成長すること、そして、クライアントに成功をもたらすことです。ビジョンを明確にし「different and better」、つまり、違いを生み競争力を高めることに専念すれば、成長する機会は十分に得られます。

―今後アジア太平洋地域で投資していきたい領域は

確実な手応えを期待できるのは、中国のモバイル、SNS、データ、プログラマティック、eコマース関連です。中流層の拡大と飛躍的に増大する可処分所得により、ブランドや広告はますます注目されるでしょう。

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