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スポリューションNo.5

スポーツ×アラサー女性

スポーツトレンドを牽引する

「スポ充女子」

2014/04/30

スポーツコンテンツをメディア枠と捉えるだけではなく、ソリューションとしても捉えることで、新しいビジネスチャンスを生み出す ことにトライしているソリューションユニット「SPOLUTION(スポリューション)」チーム。そのチームメンバーたちが、それぞれの視点から、これか らのスポーツ関連のビジネスチャンスについて、リレーコラム形式でご紹介します。

はじめまして。「スポリューション」チームの岡崎俊介です。

皆さんは、普段カラダを動かしていますか?

最近はランや自転車のブームなどもあって、たくさんの人がスポーツをしているように感じます。そこで今回は、われわれ「スポリューション」チームが注目している、スポーツライフスタイルを実践する「スポ充女子」について話をしたいと思います。

「スポ充女子」・・・リア充(リアルな生活が充実している人)をもじって、こんな言葉にしてみましたが、「スポリューション」チームが行った調査では、女性にとって「スポーツをライフスタイルに取り入れることはリア充の証しである」という意識が見られたので、このように「スポ充女子」と名付けたのです。

ランブームを支えるアラサー女性

公園や街中で走っている人たちを見ていると、もちろん男性のランナーも多いのですが、

最近女性が増えてきたのに気づきます。ちなみに、女性のランニング実施率を10年前と比べてみると、その伸び率、ボリュームから「20、30代女性」が主となっている様子が分かります。

ちなみに私がよく行く代々木公園では、さまざまなタイプの女性ランナーが走っていて、ランニングひとつとってもスタイルが多様であることに興味が沸きます。

ストイックランナー、お気楽ランナー、グループランナー、カップルランナー、年齢不詳ランナーなどなど。きっと彼女たちは目標も走り方もさまざまでしょうし、ランニングファッションへのこだわりにも差があって個性的です。

では、取り組み方もそれぞれであるこの女性たちの「体を動かすモチベーション」の根幹となっているものは何なのでしょうか?

徹底解剖!スポ充女子プロファイリング
 ~ハッピーなライフスタイルを志向する女性たち~

電通のオリジナル調査d-campで、「ここ1年でスポーツをした20、30代女性」と「しなかった20、30代女性」を比較分析してみたところ、スポーツをした女性は非常に情報感度が高く、コトにも、モノにも、人間関係にも非常に積極的であることが分かりました。

スポーツに結びつきやすい“健康意識”を見ても、彼女たちはマイナスの健康面をケアするというよりは、「不健康自体がカッコ悪い」と感じ、日々「カラダの中からキレイになりたい」という思いで、「美容効果のある食や飲料を摂るようにしている」という非常に向上型の健康意識を持っています。

そんな彼女たちの“好きな言葉”で特徴的だったのは「全力投球」「頑張る」「チャレンジ」・・・スポ充女子は何にでもストイックなのでしょうか?

しかし、健康とスポーツに汗し、まるでアスリートのように生活することが彼女たちの目的ではありませんでした。

彼女たちの理想の自己イメージは「上品」で「元気」。彼女たちは「若さと健康」を自分のよりどころとして、ワクワクしながら新しいコトにチャレンジしたり、社交的に友人との関係を築いたり、おしゃれに気を使って街へ出かけたりと、世の中の変化にも対応しながら「自分は人生を楽しんでいる」ということを強く実感したがる人たちなのでした。

自分がハッピーになれるライフスタイルの実践。それに見合った時間や人や食事との付き合い方を試し、自分のものにしていく。まさに「リア充」を手に入れるライフスタイルであり、スポーツもそのための一つとしてライフスタイルに取り入れられているのです。

女性向けに次々現れる多様な演出や新たなアプローチ

スポーツがライフスタイルの一部と捉えられると、そのスタイルそのものが大切になってきます。昔ながらのスポーツや健康法を同じように実践するだけではなく、同じカラダを動かすことであっても、もっと楽しい演出があったり、もっと先進的であったり、もっとファッション性を増したりなどなど、女性に向けた新しい特徴を持つ商品やサービスが出始めています。

例えば、「ティップ.クロスTOKYO」は、「通う場所から集う場所へ」をコンセプトに、普通のジムには無いような機材を完備し、デジタル映像を使ったワークアウトやハンモックでのヨガなど、楽しさを通じた新しいスポーツライフを提案しています。

また、「the Happiest 5k on the Planet」というユニークなコンセプトで行われている「The Color Run™」は、“白い服を着てスタートラインに立ち、色を塗られてフィニッシュする”というルールの下、楽しく、健康的で、幸せに、“カラフルなカラーパウダーを浴びて”5キロを笑顔でゴールします。このような、楽しんだ者勝ちのお祭りランイベントも開催されていたりします。

さらに最近では、女性をターゲットにした「エナジー系ドリンク」が盛んに出てきました。

カルピスの「アサイ―チャージ」やマルコメの「hacco」、富士フイルムの「Beauty Fighter」など、成分などは美や健康を意識する女性向けですが、うたい方がいわゆるエナジーであり、もはや男性だけではなく、元気な女性、強い女性がターゲットとして見逃せない時代になってきたのかもしれません。

カルピス「アサイ―チャージ」

マルコメ「hacco」

富士フイルム「Beauty Fighter」
 

スポ充女子にマーケティングポテンシャルあり!

スポ充女子は、前向きで感度も高く、動きやすい人たちなので、今後も消費トレンドを引っ張っていく人たちだと思います。そして、スポーツは彼女たちを動かす接点の一つ。

ただし、単なるスポーツだけでは、彼女たちのライフスタイルに新しく受け入れられないかもしれません。私たち「スポリューション」チームとしては、スポーツと何か違う分野の融合で生まれる商品やサービスに、今後の商機があるのではないかと考えます。

例えば、【化粧とスポーツ】や【家事とスポーツ】、【ファッションとスポーツ】や【観光とスポーツ】などなど、女性を取り巻くさまざまな市場にスポーツの視点を掛け合わせれば、新しいチャンスがつくれるのではないかと考えています。


 
スポリューションロゴ

★「スポリューション」チームとは?
スポーツコンテンツを、「メディア物件」として捉えるだけではなく、事業課題や、プロジェクト課題を解決するための「ソリューション」として捉え、企画する電通社内ユニットです。
チーム内には、スポーツプランニングの実績が豊富な、戦略プランナー、プロモーションプランナー、コピーライター、アートディレクター、テクノロジスト、コンサルタント、プロデューサーなど、多種多様な人材を揃えており、ソリューションディレクター制によって、「表現のアイデア」だけでなく、「解決策のアイデア」を、ワンストップでご提供いたします。