タプルート・インディア、ICACでグランド・カップ受賞

第7回「インターコンチネンタル・アドバタイジング・カップ」(ICAC)が4月17日にセルビアのベオグラードで開催され、電通グループのタプルート(インド)の作品が最高賞のグランド・カップを受賞した。

ICACは、アジア地域の「アジア太平洋広告祭」(ADFEST)、イベロアメリカ地域の「FIAP」、東欧中心の「ゴールデン・ドラム」という3大地域広告祭によって2007年に設立され、アート・ディレクターズ・クラブ・オブ・ヨーロッパ(ADC*E)も初回から参加。これら広告祭で最終選考に残った作品がICACにエントリーされる。地域文化を生かしたアイデアを、国際的に評価するのが狙いだ。
今回は、タプルートが地元新聞「ムンバイ・ミラー」のために制作したテレビCM「アイ・アム・ムンバイ」(I am Mumbai)にグランド・カップが授与された。

CMでは、大都市ムンバイを舞台に4人の市民が登場。自分の書籍が燃やされるなど言論を抑圧された男。子どものミルクが汚水で水増しされていた母親。食事と排泄の場が同じであるなど劣悪な生活環境に苦しむ子ども。自宅の壁に政党のポスターを貼られることが耐えがたい若者。彼らはメガホンを持ち、雑踏に向けて自らの窮状や怒りを力の限り叫ぶが、周囲は無言で通り過ぎて行く。やり場のない憤りや悲しみが、「アイ・アム・ムンバイ」というメッセージと殺伐としたモノクロームの映像から伝わってくる。
これらは全て「ムンバイ・ミラー」に取り上げられた記事が元になっており、映像には掲載日が表示されている。CMのコンセプトについて、タプルートのラフル・カンサル氏は「ごく普通の人が無力感にさいなまれ、思いやりのない社会システムの被害者となっている大都市で、『ムンバイ・ミラー』は読者に力や声を与える」と説明する。

この作品はグランド・カップのほか、「コーポレート」「フィルム」「地域文化の利用」の3分野でも受賞した。
今回のICACでは33の受賞作が選出され、広告祭別の受賞作品数は、ADFESTが9、FIAPが12、ADC*Eが8、ゴールデン・ドラムが4となっている。ADFESTからはタプルートの他に、電通が東京新聞と手掛けた「東京こども新聞」が「インタラクティブ」「コミュニケーションメディアおよび出版」の2分野で受賞した。

CMはICACのホームページで閲覧できる。
http://bit.ly/1jx2UY9
 

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