Pinterest社 ベン・シルバーマンCEOが来日、今後を語る

 2014年5月、電通はピンタレスト・ジャパン社との業務提携を発表しました。電通本社に来社したPinterest本社共同設立者のベン・シルバーマンCEOにお話を伺いました。

 Pinterestは、2010年に米国で開始したインターネット上の画像・動画クリッピングプラットフォーム。現在では31カ国でローカライズされ、2013年11月に日本語版でのサービスを開始しました。多くのSNSが提唱している「ソーシャルグラフ」とは異なり、ユーザーの興味・関心に基づいてつながっていく「インタレストグラフ」という独自の概念をベースとしたサービスとして、世界で月間6000万人以上(2014年1月現在、comScore調べ)に利用されています。

   
   
Pinterest社CEO
ベン・シルバーマン氏

――Pinterest創業のきっかけを教えてください。

 私は幼いころからチョウの標本作りを趣味としていました。「この標本をオンライン上でも作れるようにしたい」と考えたのが開発のきっかけです。当時すでにいくつかのSNSや写真共有サービスがありましたが、自分の集めたコレクションを整理したり共有したりするためのウェブサービスはまだ存在していませんでした。

――蝶の標本からPinterestが始まったとはとても興味深い話ですね。Pinterestの提唱するインタレストグラフについて教えてください。

 Pinterestは好奇心のコレクションです。人間は誰でも本質的に収集活動をしています。美術館ではキュレーターが収集したものを並べていて、われわれはそれを鑑賞しています。私は料理が好きですが、料理本には著名なシェフが自分たちのレシピを掲載しています。アパレルショップでもデザイナー別に商品が並べられています。

 これと同じようにPinterest上にも全世界のユーザーが「Pinボタン」などによって集めた数百万の画像や動画のコレクションが集結しています。この集結したコレクションと自分の興味関心を結び付けていくことで、Pinterestが提唱している「インタレストグラフ」が生まれます。すなわち、人ではなく、人の興味・関心をベースとしてつながりが構築されるということです。

 また、インタレストグラフは発見を生み出します。検索は「何を探したいのか」を自ら具体的にキーワードにする必要がありますが、Pinterestでは画像や動画を用いて、インスピレーションから自分の探したいものを具現化させることができます。さらに、そのプロセスでは自分の想像を超える発見に出合うこともあるのです。インタレストグラフを通じて得られるビジュアルディスカバリーは、これからより大きな意味を持っていくことになるでしょう。

――日本法人ではどのように展開していくのですか。

 日本はビジュアルディスカバリーの重要性を理解している数少ない国の一つだと思います。日本オリジナルの慣習や文化などは非常に興味深く、それぞれに歴史と深みを持ったコミュニティーがあります。

 われわれはこれらのコミュニティーとつながりを通じ、Pinterestを理解して使っていただくことを目指しています。そして、そのコミュニティービルディングをする中でPinterestを楽しく使ってくれるユーザーを増やしていきたいと思います。

――Pinterestは世界にどのような変化をもたらす可能性があるのでしょうか。

人間は誰しもが本来はクリエーティブであるはずです。しかしながら、どこかのタイミングでクリエーティブであることを諦めてしまうことが多いように感じています。Pinterestにより、生活がよりクリエーティブになり、ユーザー一人一人のインタレストによって世界がつながっていくことを夢見ています。

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