US発★米テレビ新シーズンに向けて
「アップフロント」交渉始まる

9月からスタートする米テレビ新シーズンに向けて、ネットワーク各局が番組編成発表とCM枠の先行販売を行う「アップフロント」が始まった。アドエージ誌によると、昨年までは自前のセカンドスクリーン用アプリやツイッターとの連携など、各局がデジタルメディアへの対抗策を前面に出していたが、今年は一転してテレビ番組そのものへ焦点が絞られた。以下、番組編成プレゼンテーションでの傾向をキーワードで整理した。

大型ドラマに注力
昨年までの最下位からプライムタイム視聴率トップに躍進したNBCをはじめ、各局ともドラマに力を入れてきた。ダークサスペンスやスーパーヒーローなどの大型企画投入が目立ち、コメディーは後退。

スポーツ番組に依存
CBSはNFL(全米プロフットボール)中継番組「サーズデーナイト・フットボール」、NBCは「サンデーナイト・フットボール」、オリンピック関連コンテンツやスーパーボウルでの視聴者獲得をアピール。ABCは同じウォルト・ディズニー傘下のスポーツ専門チャンネルESPNとの協働を強調。FOXは自社スポーツ部門に加え傘下の新スポーツ系ケーブルネットワークを前面に打ち出す。

番組の「イベント化」
FOX「グリース」、NBC「ピーター・パン」などミュージカルの生放送企画が続々。ビデオ視聴やオンデマンド視聴が拡大する中、オンタイムでの視聴を促す施策として番組の「イベント化」が目立った。

新ドラマ導入に人気番組を利用
NBCは「ザ・ヴォイス」の後に新ドラマ「ステート・オブ・アフェアーズ」、ABCは「スキャンダル」の後に新ドラマを配置するなど、戦略的編成で既存人気番組から新番組に視聴者の流入を図る。

スーパーヒーロー勢ぞろい
ヘルブレイザーを原作とするNBCの「コンスタンティン」、FOXのバットマン続編「ゴッサム」など、各局ともコミック由来の大型スーパーヒーローものを取りそろえる。

人種の多様化に対応
特に「米国人の顔の変化」への対応を強調するABCは、アフリカ系米国人が登場する「ブラッキッシュ」の他、アジア、ラテンなど多様な人種を意識した編成内容。FOX「エンパイア」もアフリカ系米国人のキャストで構成される。

なお、昨年のアップフロントのCM枠販売額はほぼ前年並みの87億~93億ドルだったが、メディアバイヤーやアナリストらによれば、今年は2~3%程度落ち込む見込み。CPM(視聴者1000人当たりの到達コスト)は1桁前半から7%ほど上昇する見通しという。

出典 Ad Age
6 Takeaways From TV's Big Upfront Week
http://bit.ly/1n4QvJR

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