インド発★サッカー人気、伝統のクリケットに迫る 秋に新サッカーリーグ発足へ

伝統的にクリケットが支持されてきたインドで、サッカー人気が高まっている。2014FIFAワールドカップ ブラジル大会(W杯)のテレビ視聴者数は前大会より飛躍的に増加。秋には、新サッカーリーグとなるインド・スーパーリーグ(ISL)が立ち上がる予定だ。

  クリケット大国・インドで比較的サッカー人気の高いコルカタのスタジアム
 
クリケット大国・インドで
比較的サッカー人気の高いコルカタのスタジアム

サッカー熱は特に若年男性層で顕著に上昇、タイムズ・オブ・インディア電子版によると今年のW杯の視聴者数は1億人に達する見込みで、クリケットのワールドカップ視聴者数1億2000万人に迫る勢いとなった。W杯の番組CM枠はクリケットのプレミアリーグ(IPL)に比べてほぼ半額だったが、W杯を放送するSony SixとSony Aathは準々決勝以降20~25%の値上げを発表、既に8割以上の枠が埋まっているという。電通イージス・ネットワーク・サウスアジアのAshish BhasinCEOは「視聴率は期待通り。ただし、その恩恵を受けているのはテレビに加えてアウトドアやデジタルメディアでの統合キャンペーンを実施したところだ」と語っている。

この秋には、新サッカーリーグISLが発足予定で、首都デリーをはじめコルカタやバンガロール、ムンバイなど全国8都市で、フランチャイズ権を獲得した企業がクラブを設立。全インドサッカー協会(AIFF)に加え複合企業のリライアンス・インダストリーズ(RIL)、スポーツマネジメントを手掛けるIMGワールドワイド、メディア大手スターインディアが中心となり大会を運営する。ちなみに、現在プロサッカーリーグとしてIリーグがすでに存在しているが、都市部以外での知名度はいまひとつ。経営難に陥っているチームも多い。
今回、ISLのフランチャイズ権を獲得したのは、テレビ局のSun TVや衛星放送を手掛けるDen Networkなど。人気ボリウッド(インド映画)俳優やクリケットの元スター選手も個人出資者として名を連ねている。

ISL発足に向けて準備が佳境を迎えている関係者にとって、W杯ブラジル大会は格好の情報収集の場であると同時に、世界的な知名度を持つ選手や監督、トレーナーなど、経験不足を補ってくれるスタッフを獲得するリクルート活動の場ともなっている様子。
ISLがサッカー人気を底上げし、スター選手が誕生すれば、企業のプロモーション活動などにおいても従来のボリウッド俳優やクリケットの選手に代わる、サッカー選手という選択肢が生まれる。進捗状況を危ぶむ声も聞かれるが、土壇場での底力に定評のある国民性でもあり、秋の開催が注目される。

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