ワカモンのすべて #20

【マンガ】第1話 なんでもシェアって本当!?

若者の“シェア”意識とは

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    奈木 れい
    株式会社電通 ビジネス・クリエーション・センター
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    小島 洋介
    株式会社電通 第4CRプランニング局

ヒライ部長(48) ある日、突然若者に戻ってしまった ワカモン 若者をよく知るなぞのモンスター

近頃の若者にとって「シェア」は大事なキーワード!レコードの貸し借りみたいなもんか?
「シェアハウス」なんて住む場所もシェアしてるんだ!寮みたいなもんだろ?オレも男子寮でむさくるしい青春を…
男女一緒に住んでるのが今どき!えぇ〜っっ!!!
ど、どこまでシェアするんだ!?トイレは!?フロは!?残り湯はどうするんだ!?恋愛禁止か!?好きになっちゃったらどうするんだ!?上の世代はすぐそういう話するんだよな〜
というわけで実際のとこ、きいてみた!
 
(マンガ:小島洋介)
 

今回インタビューに答えてくれた大学生の皆さん:
Aくん:大学3年生男子 シェアハウス住まい
Bさん:大学3年生女子 Aくんと同じシェアハウス住まい
Cくん:大学2年生男子 実家住まい
Dさん:大学2年生女子 実家住まい

そんなわけで実際に大学生と「シェア」について考えてみた!

 

――“シェア”と聞いてどんなことをイメージする?
Aくん:自分や他人の考えを“シェア”するっていうイメージですかね。
Dさん:フェイスブックの“シェア”をイメージします。
BさんCくん:自分から何かを発信するっていうイメージです。

――なるほどねえ。フェイスブックやツイッターの影響もあって、みんなはよく“なんでもシェアする世代”と言われがちだけど、実際に自分がいろいろなものをシェアしている、という意識はある?
Bさん:あまりないですね。言われると分かりますけど…。
Cくん:みんながみんな発信する側ではなくて、それを見ているだけだったりもします。

――周りの大人が見た時にみんなの行動はなんでもシェアをしていると見られるけど、みんなはそこまで意識していないってコトだよね。今回実際にシェアハウスをしているAくん、Bさんにも参加してもらっているけど、実際のところ、どんな感じ?
Bさん:私たちが住んでいるのは確かにシェアハウスなんですけど、運営母体が掲げている理念があって、それに共感した大学生が集まっている所なんです。
Aくん:本気で大学生活を充実させたいと思っている大学生が集まっていて、さらに将来役に立つつながりやアドバイスをくれる存在がそばにいてくれる仕組になっています。

――コンセプトがあるんだね。男女が一緒に住んでいるって言っていたけど、それ本当?
Bさん:そうですね(笑)。 でも、全体で50人の学生が居て、だいたい男女は半分ずつです。共用スペースと、男女別のスペースがしっかりと用意されているのでプライバシーは守られています。

――なるほど。では、同じような考えの学生と一緒に生活することで、お互いに刺激を与え合うことができて、かつ自分の夢や理想の実現を一緒に考えてくれる存在がそばにいるということなのかな。2人がそのシェアハウスに入居した理由は、そのコンセプトに共感したから?
AくんBさんそうですね。

――2人は同じサークルに入っているけど、生活はほとんど一緒に過ごしていることになっちゃうよね?
Bさん:そうなんですよ。朝、一緒にシェアハウスからサークルに行って、夜サークル活動が終われば一緒に帰ってくる。もちろん別々に他の予定があることもありますけど、一緒にいる時間は本当に長いですね。

――それは普通の大学の友達のレベルを超えてない!?どれだけ一緒に居るの…。
Aくん:もちろん家族ではないんですけど、同じような志を持っている存在という感じです。

――今の話だけ聞いてると、同棲している恋人といってもおかしくないと思うんだけど、でも違うんだよね?
Bさん:違いますね(笑)
Aくん:恋愛感情は無いです(笑)

――CくんとDさんは実家暮らしだけど、今のような話を聞いてシェアハウスに住んでみたい?
Cくん:僕は正直、あまり思わないです。自分の時間がないのはやっぱり厳しいなって思っちゃいます。
Dさん:私もあまり思わないですね。興味はあるんですけど、やっぱりするなら一人暮らしかなと思います。

――シェアハウスをするにも、例えばAくん、Bさんのように何かメリットを感じられたらやれるって感じ?
Dさん:そうですね。私は今、別にシェアハウスをする必要性を感じないですね。

—————

ワカモン:ヒライ部長、どうだった?
ヒライ:一緒に住んでいるのに恋愛感情がないのは信じられないな~。俺の時代だったら、あり得ない。
ワカモン:イマドキの若者は合理的だから、シェアハウスをするにしてもその理由が合理的に存在しているんだよね。だから、それを行う理由さえあれば彼らは他のことは気にせずシェアハウスでも何でもやるし、理由や合理性がなければやらない、ということなんだと思うよ!
ヒライ:案外大人ってことか~。俺たちはそこまで合理的ではなかった気がするなあ。もっと気持ちで考えて生きていたよ!合理的って、ちょっと頭でっかちな感じするよな。
ワカモン:いやいや!そうじゃないよ。合理性を大事にしていることは事実なんだけど、ちゃんとそこに感情が入っているんだよ。
ヒライ:ふ~ん。難しいなあ…。
ワカモン:何でもかんでもシェアするって思いがちだけど、冷静に判断しながらやってるんだよね~。
ヒライ:一方的に俺たちが思っていることと、若者の意識は結構違うんだなあ。
ワカモン:そうそう。これからもっと、いろいろな若者の実態を見て知っていこうネ!

(コラム:奈木れい)

 

【ワカモンプロフィール】

電通若者研究部(通称:ワカモン)は、高校生・大学生を中心にした若者のリアルな実態・マインドと 向き合い、彼らの“今”から、半歩先の未来を明るく活性化するヒントを探るプランニングチームです。彼らのインサイトからこれからの未来を予見し、若者と 社会がよりよい関係を築けるような新ビジネスを実現しています。現在プロジェクトメンバーは、東京本社・関西支社・中部支社に計14名所属しています。ワカモンFacebookページでも情報発信中(https://www.facebook.com/wakamon.dentsu)。

プロフィール

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    奈木 れい
    株式会社電通 ビジネス・クリエーション・センター

    2011年電通入社。ペット産業の創造を目的としたプロジェクト「Think Pet Project」のメンバーとして活動中。また、「若者研究部(電通ワカモン)」の研究員として、学生との関係性づくりや開発を推進。プロジェクトマネジメントから、コンセプト・戦略立案、商品開発やスペース開発、そして新規事業開発など、多様な領域での作業に携わる。共書に「若者離れ」(エムディエヌコーポレーション・2016年)。

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    小島 洋介
    株式会社電通 第4CRプランニング局

    アートディレクター、マンガ家。ポスターなどのグラフィック広告からパッケージ、キャラクターなどのデザイン、似顔絵の商品化など幅広く活動。また、マンガ家として、R25でデビュー。現在、雑誌やフリーペーパー、ウェブで電通総研「ママラボ」のマンガを連載中。ワカモンメンバーとして、ロゴデザインやレポートのイラスト、ウェブ電通報でのマンガ連載などを手がける。

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