デジタルときどきグローバル #08

ルーマニアから来たクリエーティブ野郎たち(2)

  • Yasuharusasaki2013s
    佐々木 康晴
    株式会社電通 第4CRプランニング局 局長/エグゼクティブ・クリエーティブ・ディレクター/デジタル・クリエーティブ・センター長

みなさま、たいへんお待たせいたしました。ラウルとミハイへのインタビューの続きです。インタビューひとつに3週間も間をあけてたった1500文字を書くという、通信速度換算で0.013bpsの超スローな進行に、激動のデジタル時代を生きるみなさまにおかれましては、とても呆れていらっしゃるのでは…。それでも、懲りずに前回のあらすじを簡単に書きますと、日本で働く僕たちが何か勇気とか希望とかやる気をもらえるのではと思い、Dentsu Americaの若手グローバル・クリエーティブの二人から、お話を聞いていたところでした。では、いきます!
佐々木:さて、二人は、最新のトレンドや表現、テクノロジーとか、クリエーティブのネタになるような情報をどうやって入手してるのかな?

ミハイ:TwitterとかFacebookはもちろん使っているけどね。Instagramも刺激になって好きだな。写真って、眺めていると、ストーリーが見えてくるから好きなんだ。

ラウル:僕は、人と会って話していれば、PCの前にいなくても情報が集まってくると思っているよ。そういう意味においては、ニューヨークにいるということはとても良いことだよね。そして、見つけたアイデアは、いつもGoogle Driveに書き溜めてあるんだ。

佐々木:なるほど。イマドキのツールは使いつつ、でもそれだけじゃないと。僕もよく、どういうサイトを見ると最新の情報が載ってるの?って聞かれることがあるんだけど、正直、なにか特定のものがあるわけじゃなくて、自分は、ただ単にあれもこれも首をつっこんで、好奇心旺盛なだけなんだと思うんだよね。

ととと、まあ自分のことはおいといて、次の質問。二人はなんでニューヨークに来ることにしたのかな?

ミハイ:ニューヨークはカルチャー・キャピタルだと思う。まわりの友人たちもみんなニューヨークに旅立っていったし、僕もチャンスを逃すわけにはいかなかったから、来たんだよ。

ラウル:実際に、ニューヨークには、インスパイアされるものがたくさんある。そういう場所の様子は、人から聞くだけじゃ分からないよね。行ってみて、住んでみないと。僕は最初1年だけの滞在のつもりだったけど、友だちも増えたし、奥さんも見つけたしで、もう3年になるよ。

佐々木:いいなあ、ニューヨークで結婚相手まで見つけるなんて。僕もあと15年若かったらなあ…(遠い目)。あ、えっと、じゃあ、最後の質問。日本の若い人たちに、なにかメッセージを、もらえるかな?

 

 

しまった、ラウルとミハイの別アングルの写真撮るの忘れてた…。
ええと、「ニューヨークに行きたいかーっ!」という感じの写真を、かわりに。

 

ラウル:僕からは、そうだな、ひとつのメンタリティではなく、違うパースペクティブを持つべきだ、ということかな。人間として自分を豊かにしていくためには、いろんな所に行って、住んでみないとね。Life is way too short!(人生はあまりに短い)だよ。

ミハイ:僕も祖国は好きさ。でも、違うコンテキストを手に入れて、外で学ぶことは、素晴らしいこと。その後に祖国に戻れば、自分が高まったことがよく分かると思うよ。自分の国の中だけにいると、自分のことが見えないよね。外に行けば、自分のことがよく見えるようになる。

佐々木:二人ともいいこと言うなあ。もっと早く会えたらよかったな。こんどチャンスがあったら、ぜひ日本に来てよ。日本のいろんな面白い奴らを紹介したいし、おいしいスシも食べに行きたいし、笑ってしまうくらい高層な本社ビルも案内するからさ。今日はありがとう!

ミハイ、ラウル:日本にはぜひ行きたいね!

というわけで、2回にわけてお送りしたショート・インタビューは以上です。話を聞いていて、彼らの、しっかりとビジョンのある生き方に、焦りというか、反省というか、もう取り戻せない自分の15年がどーんとのしかかってくるような気がしました。

これを読んでいる若者のみなさまは、ぜひ、ダメモトで、いろんな国に乗り込んでいってほしいなと思います!

プロフィール

  • Yasuharusasaki2013s
    佐々木 康晴
    株式会社電通 第4CRプランニング局 局長/エグゼクティブ・クリエーティブ・ディレクター/デジタル・クリエーティブ・センター長

    1995年入社。コピーライター、インタラクティブ・ディレクターなどを経験した後、2011年からニューヨークに出向。帰任した現在もCDCとDentsu Aegis NetworkのExecutive Creative Directorを兼任し、グローバルとデジタルの間で、日々面白いものをつくろうともがいている。カンヌ金賞やCLIOグランプリ、D&ADなどの広告賞を数々受賞し、審査員経験も多い。2011年クリエイター・オブ・ザ・イヤー・メダリスト。

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