タイ発★タイで地上デジタル放送が本格スタート 日本のメディアコンテンツも進出

タイでは4月末に地上デジタル放送がスタート、従来のアナログ放送6チャンネルから商業放送は一気に24チャンネルへと増加した。初年度はバンコクの他、11都県で実施し、来年中に全国での切り替え完了を目指す。アナログ放送は5年後に終了する予定だ。

アナログ放送時代は民放チャンネル「3」と「7」の2局で広告シェアの75%。6月に広告関連企業の業界団体が実施した視聴率調査でも大勢は変わらず、3と7チャネル傘下のデジタル放送局「3HD」「7HD」がそれぞれ首位と2位を占め、3位に新たに設立された「ワークポイント・チャンネル」が迫った。今後、新局の躍進で市場再編が促されるか関心が高まっている。

電通メディアタイランドはコンテンツ事業を加速

 
 
「Takeshi’s Castle」には
現地の人気俳優やコメディアンが出演

テレビ業界の活性をにらみ、日本からコンテンツ進出などの動きも加速している。7月21日には視聴者参加型バラエティー番組「痛快なりゆき番組 風雲!たけし城」のタイ版「Takeshi’s Castle」が人気チャンネル「7HD」で放送開始。収録はタイのテレビ番組史上最大規模の240万平方メートル(東京ドーム約53個分)の広大な敷地を活用し、「竜神池」「ジブラルタル海峡」などオリジナル版で人気のアトラクションを再現した。制作指導者として、オリジナル版のプロデューサーを務めた桂邦彦氏らTBS関係者も現地入りした。来年には、フジテレビのドラマ「101回目のプロポーズ」のタイ版の放送も予定されている。

制作で協働する電通メディアタイランドは、タイのテレビ業界で既に年間500時間超のコンテンツ調達の実績を持つ。「料理の鉄人」をローカライズした「Iron Chef」は2年連続で「最優秀ゲーム番組賞」に顕彰された。中村 光孝CEOはタイの現状について、「親日ゆえに、タイの消費者のニーズに合うものを提供できれば受け入れてもらえる。これは長年タイで日本のコンテンツが流通してきたこと、また車、和食、日用品、菓子などに代表される日本製品に対する信頼感が高いことと大いに関係がある。中間層が豊かになり、日本への旅行者が増えると、更に受容のサイクルは加速するだろう」と説明する。

電通メディアタイランドは、有力新局であるワークポイント・チャンネルへの出資も行っている他、東京本社スポーツ部門との連携でオリンピックやバレーボールなどスポーツ案件の放送権セールスも積極的に展開している。

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