総集編「カンヌ!カンヌ!カンヌ!」③ 電通、Agency of the Year世界2位に

電通、Agency of the Year世界2位に

 

電通グループは、ホンダの「Sound of Honda / Ayrton Senna 1989」がチタニウム部門のグランプリを獲得したのをはじめ、ゴールド11個、シルバー9個、ブロンズ12個、イノベーションライオン1個を受賞した。また電通(東京)は、全期間を通じての受賞数で決定するエージェンシー・オブ・ザ・イヤーで、世界第2位に顕彰された。1位は「Sorry I Spent it on Myself」でグランプリ4冠に輝いたAdam & Eve DDB(ロンドン)だった。これはエージェンシーの拠点単位で競われるもの。同賞を発表するようになった1993年以来22年の歴史の中で、2位になったのは日本のみならずアジア初の快挙だ。

 

この快挙に大きく貢献したSound of Honda / Ayrton Senna 1989を手掛けた電通CDCのクリエーティブ・ディレクター/クリエーティブ・テクノロジスト菅野薫氏は「業界に新しい表現の可能性を提示したことを評価するチタニウム部門でグランプリを受賞でき、日本から広告の全く新しい未来を提言することができた」と述べ、「自分一人ではなく、クライアントを含めたチーム全体の力だ」と強調した。

「Sound of Honda / Ayrton Senna 1989」受賞チーム

 

デザイン部門では、産科医療サービスの葵鐘会・ベルネット「MOTHER BOOK」と、アド・ミュージアム東京「The Beautiful Black List」がゴールドを受賞。MOTHER BOOKは妊婦向けのプロモーションツールで、人生における最も大切な出来事の一つである妊娠・出産をより思い出深いものにするための「ママのおなかと一緒に育つ本」。電通中部支社のクリエーティブチームが手掛けた。40週の妊娠期間に合わせて40ページで構成され、1週ごとにおなかの中の赤ちゃんの状態を表現。週が進むにつれて本の中のママのおなかもだんだん膨らんでいく立体的な仕掛けで、赤ちゃんが育つ様子を具体的に想像させる。母となる喜びをより深めると同時に、ページにその時々のママの気持ちを書き留めていくことによって、生まれてくる子どもに将来最高の贈り物となることも提案した。

https://www.youtube.com/watch?v=0y84Zp8we7Y

MOTHER BOOK

 

The Beautiful Black List

 

 

The Beautiful Black Listは、アド・ミュージアム東京が行った「美しき、ブラックリスト展」のポスターだ。この企画展は、世界最高峰のデザイン賞であるD&AD、その中でも極めて革新的な作品に贈られるブラック・ペンシルに焦点を当てたもの。同作品を制作した電通CDCのアートディレクター八木義博氏は「ブラック・ペンシルだけの企画展というオリエンを受け、すごくいいテーマだと思った。ハワイロケで出合って感じた鯨の不思議な存在感や、東北ロケで『くじらもなか』を販売する店舗にあった鯨の図版の魅力を思い出し、すぐにこのモチーフを思い付いた。シルクスクリーン印刷の重なっていく層を海中、海上という空間に見立てた。その平面の海に巨大で崇高な生命体である鯨を泳がせ、ブラック・ペンシルの偉大さを表現したかった」と、制作意図を語った。

 

電通イージス・ネットワークでは、電通マクギャリー・ボウエン(ロンドン)が英ホンダのSUV「CR-V 1.6」向けに制作した「Honda Illusions」が、映像制作の過程を評価するフィルム・クラフト部門でゴールドを受賞した。高くそびえる柱の先端に人が立っている映像は実際には地面に描かれた絵だった―など、CGのように見える映像をトリックアートや遠近法などで作成した。ホンダの創造性と広告の制作手法の両方を作品のキーワード「An Impossible Made Possible」(不可能を可能に)で象徴した。

https://www.youtube.com/watch?v=UelJZG_bF98

Honda Illusions

 

ブラジルのエージェンシアクリック・アイソバー(サンパウロ)が フィアットのために手掛けた「FIAT LIVE STORE」はイノベーション部門で、ゴールドに相当するイノベーションライオンを受賞。昨年新設の同部門は、ブランドと顧客を新しい形でつなぐ革新的な技術を評価する。同プロジェクトは、ライブチャットを活用したオンラインショップの新しい形を提案したもので、専門知識を備えた店員を配備したオンラインショップ専用のショールームを設置。店員はカメラと音声通話機能を備えた特製のヘッドセットを着けているため、利用者は店員と会話しながら車の内部を見ることができるなど、実店舗と同じサービスをオンラインで体験できる。2013年に開始されたこのサービスの月間平均利用者数は46万5000人。ライブチャットを経験した人の67.4%がテストドライブを申し込むなど、大きな成功を収めている。

https://www.youtube.com/watch?v=wO9CwWtqVwQ

FIAT LIVE STORE

 

これらの他、カラ(サンフランシスコ)がメディアエージェンシーとして関わった、ソニー「プレイ ステーション4」のローンチキャンペーン「Greatness Awaits」(キャンペーンサイト→http://greatnessawaits.playstation.com/)がサイバー、同キャンペーン動画「Perfect Day」(→https://www.youtube.com/watch?v=s0d9d-cdxhk)がフィルムと、2部門でゴールド。

Greatness Awaits

また、プロモーションマーケティング・エージェンシー、アポロネーション(オークランド)が手掛けたハイネケン 「Tui Catch a Million」キャンペーン(→https://www.youtube.com/watch?v=ui0DTF97pVE)がPR部門でゴールドを獲得した。

Tui Catch a Million

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