「PFFアワード2014」決まる

第36回PFF(ぴあフィルムフェスティバル)「PFFアワード2014」(主催=PFFパートナーズ)の表彰式が9月25日、中央区の東京国立近代美術館フィルムセンターで開催された。同アワードは、若手映画監督の登竜門として知られ、現在第一線で活躍する監督が数多くここから羽ばたいた。今回は応募総数528作品の中から21作品が入選。その中から最終審査員として撮影監督の柳島克己、プロデューサーの森重晃、映画監督のヤン・ヨンヒ、映画監督の内田けんじ、俳優の成宮寛貴の5氏が、グランプリ(1作品)、準グランプリ(1作品)、審査員特別賞(3作品)を選定するなど、計8賞(10作品)が決まった。グランプリには、早川千絵監督の「ナイアガラ」が選ばれた。

 

同作品は、18歳の少女が死刑囚の祖父と認知症の祖母の存在というつらい事実を驚きも落胆もせず受け入れ、前向きに生きる姿を描いている。内田氏(写真右)は授賞理由について「喪失感のある作品が多い中で、主人公が喪失感を感じさせることなく安定している不思議な映画。新鮮な感動があった」と述べた。早川監督は「スタッフや役者さんを集めて撮影した初めての映画が、このように評価されて本当にうれしい。これからも真摯に映画を作っていきたい」と喜びを語った。

また、総評で成宮氏は「自由に表現している映画を見て視野が広がった。すごく刺激を受けて、また俳優としての仕事ができる」、内田氏は「いろいろな感性に出合い、いろいろな映画を見ることができて楽しかった」、ヤン監督は「日常生活の現実と映画作りの両立は難しい時があるかもしれないが、映画を撮れる環境にいる幸せを感じ、作り続けてほしい」、柳島氏は「もっと技術的なことに目を向けてほしい。技術によって映画の質を上げることができる」、森重氏は「監督やカメラ、脚本もまだまだ下手だという自覚が必要。DVDでもいいのでもっと先輩の映画を見てほしい」と会場の若手監督たちにエールを送った。

詳細は同アワードサイトで閲覧できる。
http://pff.jp/jp/news/2014/09/pff2014-3.html

 

受賞作品は次の通り。

グランプリ
「ナイアガラ」 早川千絵監督

準グランプリ
「乱波」 中島悠喜監督

審査員特別賞
「埋み火」 山内季子監督
「人に非ず」 矢川健吾監督
「モーターズ」 渡辺大知監督

エンタテインメント賞ホリプロ賞
「独裁者、古賀。」 飯塚俊光監督

ジェムストーン賞日活賞
「ネオ桃太郎」 小田学監督

映画ファン賞ぴあ映画生活賞
「ガンバレとかうるせぇ」 佐藤快磨監督

観客賞
「ガンバレとかうるせぇ」 佐藤快磨監督

日本映画ペンクラブ賞
「波伝谷に生きる人びと」 我妻和樹監督

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