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「あなたにとって、スポーツとは何ですか?」

1964 年 東京オリンピック・パラリンピック

50周年記念ウィーク

2014/10/17

    日本オリンピック委員会(JOC)は、東京都と東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会と共同で、1964年東京大会の開催から50周年を迎えるのを機に、10月6~12日を「記念ウィーク」として、都内各所でさまざまなイベントを展開した。キーメッセージは「スポーツの力を、未来へ。」

     

    6日にオープニングセレモニーが行われた東京・千代田区の丸の内オアゾでは、7~9日にかけ新旧オリンピアンによる「アスリートトークショー」が行われた。1964年当時の社会や大会の盛り上がりに始まり、80~90年代に開催された大会での日本人選手の健闘や、ロンドン、ソチにおける活躍などを生の声で伝えた。10日には千代田区の東京商工会議所で「スペシャルトークショー」が実施された。オリンピアン・パラリンピアンは3日間のトークショーを受けて、大会出場時の思い出を語り合い、未来のアスリートへエールを送った。

    「あなたにとって、スポーツとは何ですか?」の問いかけに、「喜怒哀楽」「さわやかな達成感の連続」「自分を最も楽しませてくれる夢の力」など大会経験者ならではの思いで応えた。

     

    登壇した組織委員会の森喜朗会長は、15人のオリンピアン・パラリンピアン・ユースオリンピック選手らを伴い、東京オリンピック・パラリンピッ ク競技大会ビジョン骨子「TOKYO 2020がめざすもの」を発表した。

     

    「スポーツには世界と未来を変える力がある。1964年、日本は変わった。2020年、世界を変えよう」との理念の 下、「アスリート」「東京・日本・世界」「みんな」の各視点に共通するコンセプトとして「すべての人が自己ベストを目指そう。」「一人ひとりが互いを認め 合おう。」「そして、未来につなげよう。」の三つを策定した。最終的な大会ビジョンは、来年2月に国際オリンピック委員会(IOC)に提出する大会開催基 本計画に盛り込まれる予定だ。森会長は「さらに皆さんの意見を聞き、最終的な完成を目指す。2020年大会をオールジャパンで盛り上げたい」と話した。

     

    10日夜には、千代田区のパレスホテル東京で「祝賀会」が開催され、皇太子さまをはじめ、IOCのクレッグ・リーディ副会長、舛添要一都知事、国内外のオリンピアン・関係者ら約850人が出席し、東京大会50周年を祝った。安倍晋三首相は、当時の思い出に触れながら「2020年大会では、日本が世界の平和と繁栄のために貢献する強い意志を持つ国だと世界に示したい。最高の大会として世界中に記憶されることを約束する」とあいさつした。

     

    記念ウィーク特設サイト: tokyo1964.jp
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