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イージス・メディア、「いいね!」の影響度を調査/数と質のバランスを

2013/10/20

      電通イージス・ネットワークのイージス・メディアは、ケンブリッジ大と共同で、フェイスブックの「いいね!」の件数が生活者に与える影響力を、科学的に測定した。9月にロンドンで行われた「ソーシャル・メディア・ウイーク」で調査結果を発表し、ファンの数と質とのバランスが重要だと強調。アドエージ誌が伝えた。

      調査は、イージス・メディア傘下アイソバーのソーシャル・ストラテジー部門長、ジェームズ・ケイグ氏が中心となって行った。架空の家具ブランド「Ashwood Furnishings」について、英国で150年の歴史を持ち、米国進出を計画しているブランドだと設定。フェイスブックページを作成。「いいね!」の件数だけを変えたページ(2~200万件まで)を、それぞれ異なる被験者グループに見せ、反応を調べた。

      その結果、「いいね!」の数が多くなればなるほど、ブランドに対する関心や信頼、考慮、推薦、重要性における評価が高まり、家具の推定価格も上がった。しかし、20万件前後に達すると、プラスの効果は頭打ちになることがわかった。性別やフェイスブックの利用頻度による違いも見られた。女性は男性に比べて多数の「いいね!」に、より高い想起や肯定的な反応を示し、同様にヘビーユーザーほど強い影響を受けたという。同氏は、より詳細なターゲティングを実現できる可能性が高まったとの見解を述べた。

      一方で、「いいね!」の数だけを過信することの危うさも指摘された。同氏は「いいね!」が急増した時にこそ、未来の顧客と興味本位のユーザーとを判別する必要があると説明。フェイスブック側も、企業本来のターゲットとそれ以外の双方の特徴を挙げ、企業に“本物”の「いいね!」を見分けるよう促している。

      アイソバーのジェームズ・ケイグ氏

      出典:AdAge→ http://bit.ly/19KXvTY

      Aegis Media Probes the Influence of Facebook
      But Marketers Need to Balance Quality with Quantity of Fans