10代女子のリアル #05

女子高生のリアルな関心事【ブロガー桃と女子会:後編】

  • Momo
    ブロガー
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    阿佐見 綾香
    株式会社電通 ビジネス・クリエーション・センター 未来創造グループ

10代女子のトレンドを研究する原宿可愛研。大人気ブロガー桃さんを迎え、原宿可愛研メンバーの電通マーケティングソリューション局・阿佐見綾香が、3人のイマドキ女子高生と一緒に女子会を行いました。前回に続き、その様子をお送りします。

校則で化粧ができない10代は、ヘアスタイルを色々アレンジする

阿佐見:校則で、学校ではすっぴんメイクしかできない環境の高校生でもできる、おすすめのテクとかってありますか。

桃:メイクと髪形って、同じ感じだと思うんです。だって、メイクをどれだけやっても、髪形がひどかったらかわいくないし。髪の毛だったら、いろいろできますよね。

阿佐見:最近の10代は、すごくヘアアレンジが上手くなった印象がありますが…。

女子高生B:毎日全部変えてます。

桃:へえー、すごい。

阿佐見:どんなふうにやるんですか。

女子高生B:今日は巻いただけなんですけど、上は編み込みで、下は普通に結んだりとか。前髪がすごい長いんで、全部上げることもできるし、前髪をまとめて、後ろから全部編み込みしてとか。フィッシュボーン(※)にしたりとか。学校ではメイクできないから、髪形だけでも褒められたらうれしいなって思って毎日変えるようにはしています。

※フィッシュボーン:流行中のヘアアレンジ。見た目は三つ編みを複雑にしたような感じで、「魚の骨」のように見えることからそう呼ばれる。
 

女子高生A:例えば授業が体育だったらポニーテールにしたりとか。予定に合わせて、ちょっとずつ変えたりしてます。

阿佐見:10代の子たちの、ヘアアレンジ技術が上がっている感じがしますね。

桃:すごいですね。ここまで皆さんの意識が高いと思わなかった。研究してるんですね。

阿佐見:私、「あいのり」に出ていたときの桃ちゃんの、片側に寄せてる髪型好きでした。海外旅行でずっとコテがないのに、可愛くアレンジしててすごいなぁ、どうやってるんだろうって思ってました。

桃:私、どうしてたんだろう、コテないのに。すごいですね(笑)。ワックスとかで、わーっとやってましたね。そのときは結構こだわってたなぁ。

 

その日のファッションは、その日選んだカラコンの色に左右される

阿佐見:最近は一人の女の子が、いつも同一系統のファッションではなく、色々なバリエーションを持ちたがる傾向が顕著になってきて、そのバリエーションの幅も広いので、一人一人のファッションテイストが分かりにくくなってきましたよね。

桃:徐々にジャンルの境目がなくなってはいますよね、きっと。

女子高生B:渋谷系と原宿系の違いも結構薄れてきたと思います。今は全部ごちゃごちゃになっている感じ。

女子高生C:基本はあるんですけど、寄り道しますね。清楚な感じが好きなんですけど、でもずっと同じはつまんなくて。何かやりたいなって思って、今日はギャル系っていう感じで決めたりします。

阿佐見:同じ系統のファッションの範囲内での「ちょっとギャルっぽい」とかではなくて、ギャル誌レベルまでギャルっぽくしてみる。そんな風に、ファッションのバリエーションの幅がぐっと広くなった感じがイマドキ女子っぽいですね。

女子高生C:まずカラコンを選んで入れると、その日着るファッションの系統が大体決まります。「今日はかっこいい系でやろう」みたいに決めて、メイクする。

阿佐見:メイクでそんなに変わるんですか?

女子高生C:変わりますよね。

桃:カラコンで大分変わりそうですね。

女子高生B:すごい変わります。グレーとピンクじゃ全然違う。

女子高生C:今つけているカラコンは、茶色寄りなんですけど、グレーっぽく見えるんです。

女子高生B:そうだね。

桃:グレーっぽい。

阿佐見:ハーフっぽくて、可愛いですね。

 

ファッションの情報源は、雑誌やおしゃれな人

阿佐見:10年くらい前は、CanCamを代表とする王道赤文字系と、non-noが代表する青文字系に分かれるようなイメージがあったと思うんですけど。

桃:私も大学生くらいのときは赤文字系でしたもの。

阿佐見:今、どの辺が王道なんでしょうね。

女子高生B:ViViとnon-noを足して2で割ったみたいな感じだと思う。

桃:雑誌はみんな買うんですか。

女子高生B:買います。切り取りとか。

桃:切り取りとかするんですか?

女子高生B:色紙とか、コルクボードとかに貼ってました。

桃:へえー。

阿佐見:みんな、そんな感じ?

女子高生C:私は切り取りはしないけど、雑誌読むの大好きで。でもお金ないから、毎月1~2冊しか買わないんですけど。いろんな系統を見たいから、本屋さんへ行って、違う雑誌を読んでます。

阿佐見:そうか、いろんな系統を見なくちゃいけないものね。イマドキの女子は。

女子高生B:私、人の洋服を見るのも好きなんです。だから、週末に表参道のロン前(※)に行って…。

※ロン前:女子高生Bの周囲で使われている言葉。表参道にあるコンビニエンスストア「ローソン」の前。
 

桃:ロン前(笑)。

女子高生B:ロン前で、おしゃれな人がたくさん歩いてるのをちょいちょい見てたりします。

桃:へえーっ、すごーい。

女子高生B:楽しいですよ。

阿佐見:桃ちゃんのファッションを見ている子たちも、こんな感じなんでしょうね。

桃:そうなんですかね。

阿佐見:桃ちゃんから見て、こういうファッションだとすごい反響があるなとか、何かそういう感じってありますか。

桃:あります。やっぱりみんな、ガーリーな感じが好きだなって思いますね。私、わりとズボンが好きなんですけど。でも、やっぱりガーリーな、かわいいスカートとかはくと。

阿佐見:反応が良いんですね。

桃:うん。いろいろ楽しいですよね。いろんな格好をしたいですね。ボーイッシュな格好とかもね。大人系とか。だから、あまり系統にとらわれたくないですよね。

 

イケメン読者モデルの影響で、ガーリーなファッションを着ることがある

阿佐見:桃ちゃんが、ファッションにこだわるようになったのはいつくらいからなんですか。

桃:大学で、彼氏がおしゃれにうるさい人だった時からですね。それまでは、そこまで気にしてなかった。

阿佐見:みんなも、好きな人の影響でファッションのテイストが変わったりした経験はありますか?

女子高生B:私の場合、男子の読者モデルさん。だからメンズ雑誌も読んで、そのモデルさんが好きな系統の服を着たり。その男子の読者モデルさんは、付き合っている女子のモデルさんがいたので、その子の真似ばっかりしていました。モデルさんが着ている服はお高いから、近くのお安い店で、似ているやつを探したりとかして。影響受けまくりでした。ガーリーな感じ。

阿佐見:身の回りの好きな人じゃなく、好きな男性タレントさんの系統に合わせて、ファッションのテイストを変えたくなる気持ちもすごいわかる。

女子高生B:私、それですごい変わります。ドラマとかでキュンキュンしちゃうと、ちょっと変えよっかなっていう。

阿佐見:最近みんな、好きな男性タレントさんはいますか?

女子高生C:ジャニーズJr.やSexy Zoneも好きです。ライブに行くときは、みんな全身リズリサ系みたいな感じで行きます。ガーリーばっかりです。

桃:それはジャニーズJr.が好きなファッションなの?

女子高生C:多分、みんなそういう系が好きだと思うんですよ。

女子高生B:女子女子してるやつでしょう。

女子高生A:私も読者モデルが好きで、とまん君。

桃:(写真を見て)わっ、髪の毛青い! なんかマンガに出てきそう…。

女子高生B:生で会っても、人じゃない、みたいな。人形っぽい。

女子高生A:男子なのに、体重が38キロぐらい。

阿佐見:かわいいですね。

桃:結構、読者モデルに影響されたりとか、あるんですね。

女子高生B:最近、ずっごい多いですよ。男子の読者モデルが働いてる洋服のブランドとか。

阿佐見:そのお店のイケメン店員さん、最近すごく人気ですよね。

女子高生B:結構前から、イケメン店員さんはいたんですけどね。最近はSNSとかで流行ってきて。

阿佐見:へぇー。やっぱりSNSがきっかけになるんですね。

将来のことは考えているけど、女の子だからこそ直感的に人生を選択していく楽しさがある

桃:みんなは、将来何になりたいの?

女子高生B:将来は、商品企画の仕事をしたいなとは思っているんですけど。ヘアメイクも好きなので興味があります。

阿佐見:今の女子高生は、やりたいこととか、将来のこととか、結構ちゃんと考えているんですよね。

桃:すごいですね。商品開発とか、まさか高校生で出てくるとは思わなかった(笑)。

阿佐見:桃ちゃんは、それこそ商品開発のお仕事も多いですよね。

桃:今はね。でも高校生のときは、CAになりたいと思ってたな。

阿佐見:ブロガーとして生きていこうと思ったきっかけとか、ありましたか。

桃:私、普通に大学卒業して就職していたんですけど、「あいのり」に行くので辞めなきゃいけなくなっちゃって。

阿佐見:長かったですもんね。1年くらい。

桃:そう、1年ぐらい。帰ってきて、どうしようとか、そのときは全く考えてなかったんです。もう本当に行き当たりばったりの人生なんですよ。

女子高生B:会社を辞めるときに、不安はなかったんですか。

桃:もちろん、不安はすごくありました。『あいのり』は会社に入る前に応募したんですよ。なのに、会社に入った後になって受かって、タイミングがずれてしまった。すごく入りたくて入った会社だったので迷いましたよ。でも最終的には、「あいのり」に出るという経験はそうそうないなと思って。

阿佐見:直感的に選択するというのも大事ですよね。

桃:どうにかなるだろうと思いました。

阿佐見:みんなも、今しっかり考えているけど、もしかしたら突然方向転換したくなる時があるかもしれないですね。

女子高生B:そうなったときは、そのチャンスに乗ってみたいです。

桃:こんな言い方良くないかもしれないけど、女の子だからこそ好きに生きたいなと思う。結婚という選択肢もあるし。

阿佐見:桃ちゃんは、結婚されてからも全然変わらないですよね。

桃:子どもが生まれたら、また変わるかもしれないですけどね。

 

何年も続くブログの女王の人気のワケは、飾らない等身大の魅力

阿佐見:ブログで見ていた桃ちゃんと、実際会って、しゃべってみて、どうでしたか。

女子高生A:すごく話しやすかったです。それに本当に可愛いなって思いました。

女子高生B:すごい人気だし可愛いのに、飾らない感じ。

阿佐見:こういうところなんですかね、みんなが桃ちゃんを好きなのって。こんなに大人気なのに、こんなに飾らなくて等身大なところ。

女子高生B:ちゃんと努力してる背景があるんだなってことも伝わってくるので、自分も努力したら可愛くなれるんじゃないかな、という気持ちになれます。

阿佐見:女子のモチベーションを引っ張り上げてくれますよね。

桃:ありがとうございます。今日のような機会がない限り、なかなかここまでじっくりお話をする機会がないんです。今日は、ちゃんと見てくれている人がいるんだというのを実感したから、これからはちゃんと頑張らないといけませんね(笑)。

阿佐見:このままの桃ちゃんで、みんな大好きです。努力家で、求められていることには心から一生懸命応えようとしてくれる。謙虚で、飾らない等身大の魅力。これこそが、消えていくブロガーさんも多い中、桃ちゃんがずっと上の世代からも下の世代からも支持される理由なのだと感じました。今日はありがとうございました。

 
 
 

原宿可愛研(ロゴ)

 
原宿可愛研とは?
  2012年12月に「電通ギャルラボ」と、女の子の夢を応援するマイナビのサービス「JOL」が共同で立ち上げた、10代の女子中・高・大学生の“今”を専門に調査するチームです。活動の拠点は原宿ですが、調査対象は原宿だけではなく、全国の女の子たちのリアルな実態を研究しています。
 
<関連プロジェクト>
電通ギャルラボ
ギャルのマインドとパワフルな生き方を生かし、企業だけでなく日本社会の活性化までを目指す、電通の若手女性社員中心の社内横断プランニングチームです。
マイナビJOL
全国6万人の10代女子会員(主に中高生)が登録。「ドリームステーションJOL原宿」は「原宿に行ったら絶対寄る!」と言われるほどの定番の場所になっています。
 
 

プロフィール

  • Momo
    ブロガー

    1985年3月12日生まれ。東京出身。
    小学校から6年間イギリスで暮らす。大学卒業後、2007年から2008年にかけて、恋愛観察バラエティ番組「あいのり」に出演。8カ国の旅を経て帰国。
    2009年2月からアメブロでブログを開始。
    瞬く間に人気となり、同年6月末から同オフィシャル“芸能人・有名人”ブログに昇格し、常に上位を維持している。雑誌『mer』をはじめ、アーティストのミュージックビデオ出演など、幅広く活動中。
    2013年に「半顔メイク」が注目を集める。
    プロデュース商品も数多く手掛けており、ヘアアクセ・ルームウェア・つけまつげ・カラコンなどがヒット。プライベートでは2010年に結婚。
    http://ameblo.jp/momo-minbe/

  • Asami profile
    阿佐見 綾香
    株式会社電通 ビジネス・クリエーション・センター 未来創造グループ

    原宿可愛研共同創立者。電通ギャルラボ研究員。若年女子研究を専門とする。
    ストラテジック・プランナーとして、企業や商品・サービスのマーケティングや商品開発、リサーチ、企画プランニング、コミュニケーション戦略立案などを担当。
    電通ダイバーシティ・ラボ研究員としても、マーケティングの最新トピックであるLGBTに取り組み、みんなが楽しく暮らせるダイバーシティ社会の形成を目指す。LGBTを中心として広がる消費に関する調査や、「レインボー消費」に関する研究を重ねる。ダイバーシティウェブマガジンcococolor編集部員兼ライター。
    「LOVEのカタチが変わると消費が変わる」が持論で、LOVEマーケティングを専門としている。

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