第2回日経「星新一賞」表彰式

第2回日経「星新一賞」(主催=日本経済新聞社  特別協賛=IHI  協賛=JBCCホールディングス、東京エレクトロン、アマダ)表彰式が3月14日、東京・港区の国立新美術館で開催された。同賞は、作家・故星新一氏にちなみ、理系的発想から生まれたジャンルや形式にとらわれない作品を対象とする文学賞。一般部門1187点、ジュニア部門767点の応募があり、一般部門グランプリには相川啓太さんの「次の満月の夜には」、ジュニア部門グランプリには利根悠司さんの「回路」が決まった。

第2回日経「星新一賞」表彰式

日本経済新聞社副社長の佐藤雅徳氏は「昨年を超えるクオリティーの高い作品が数多く集まった。特にジュニア部門は本当に発想力が豊かで読んでいて面白い。理系文学と現実の科学技術が刺激し合って、ここから次の時代に向けた新たなイノベーションが起こってほしい」と話した。

一般部門グランプリの「次の満月の夜には」は、サンゴゲノムの解読を行う研究者が主人公。サンゴの力を利用した二酸化炭素排出権取引のビジネスの共同研究を持ち掛けられる。事業は大成功するが、それから十数年後、自然環境中に流出した変異体サンゴが想定外の大増殖を起こし始める。しかし、その1年後、サンゴを食べる新たな変異体生物たちによって増殖は食い止められる。研究者は安堵(あんど)するが、そこでまた、その生物が増殖しているとの報告が届くというストーリー。
相川さんは「小さい頃から科学が大好きだった。この賞がきっかけで科学が好きな子どもたちが増えるとうれしい。このような賞をつくってくれたことに感謝している」と喜びを語った。

相川さん

受賞作品(敬称略)
<一般部門>
グランプリ(星新一賞) 相川啓太「次の満月の夜には」
準グランプリ(IHI賞) 岩田レスキオ「墓石」
優秀賞(JBCCホールディングス賞) 本間かおり「ママ」
優秀賞(東京エレクトロン賞)馬場万番「世界が2019年を勝ち取るためのアイデアを募集します」
優秀賞(アマダ賞)遠無計太「神の双曲線」

<ジュニア部門>
グランプリ(星新一賞)利根悠司「回路」
準グランプリ 遠藤哲「ノアの箱舟」
優秀賞 稲葉志門「白くなっちゃった」
黒沼花「アルモノ」
佐々木智大「未来の貘」 
田上大喜「子供が欲しいプレゼントが映る鏡」
竹安宏曜「矛盾解消」
※受賞作は、日経グループの電子書籍販売サイト「日経ストア」で無料ダウンロードできる。詳細は、同賞公式サイトhttp://hoshiaward.nikkei.co.jp/で閲覧できる。

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