香港発★世界規模の現代芸術フェア、香港で「アートバーゼル」開催

世界の美術品コレクターが集まるアジア屈指のアートフェア「アートバーゼル香港2015」が3月15~17日、香港コンベンション&エキシビションセンターで開催されたと、アジアの経済情報を配信するNNAが伝えた。約2万3000平方メートルの会場に世界37カ国・地域の233のギャラリーが集結。日本からも21のギャラリーが参加した。

同フェアは、1970年にスイスのバーゼルで始まった。同地の人口は20万人足らずだが、ノバルティスやロシュといった世界的な製薬会社の発祥地でもあり、スイス屈指の裕福な都市でもある。富のあるところには美術品も集まり、世界最大級の現代アートの見本市として成長。2002年からは米国のマイアミビーチでも開催し、13年に香港に上陸。3大陸をまたにかける現代アートの祭典となった。

三つとも「アートバーゼル」の名を冠するが、香港は他の二つとは様相が異なる。同フェアを20年以上にわたり取材しているスイス人記者は「スイスでも米国でも、まずは作品を鑑賞にやって来る。だがここでは、値段が最大の関心事だ」とため息をつく。日本人の作品2点を購入したという香港在住の日本人バイヤーは「早い者勝ちなので、他人が買う前に即決した。作品のクオリティーも来場者の格も圧倒的。これ以上のイベントはアジアにない」と興奮気味だ。

■フリーポート香港に優位性

では、なぜ香港なのか。それは、この地が輸入品に対して一部を除き非課税のフリーポートのためだ。香港投資促進局(インベスト香港)のアンドリュー・デービス氏は「ピカソの絵を持ち込んでも、税金面では木箱と同じ扱いなのです」と、その優位性について説明する。そのため世界的な美術館や芸術大学はなくても、有名なギャラリーが軒を連ね、サザビーズなど有名ブランドが定期的にオークションを開催する。
加えて、背後には今や米国と肩を並べる美術品市場となった中国が控える他、周辺のアジア各国の成長は著しく富裕層も確実に増えている点も追い風となっている。
アートバーゼルには、草間彌生や村上隆、奈良美智ら日本を代表するアーティストの作品も出展された。

世界各地から有数のギャラリーが参加。東南アジアの若手アーティストの作品も目立った(NNA撮影)

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