スパイクスアジア 審査員を務めた電通クリエーターたち

今年、スパイクスアジアの審査員を務めた電通のクリエーター2人に、審査のポイントを語ってもらった。

フィルム、プリント、アウトドア、ラジオの4部門を審査
電通2CRP局 林 尚司

審査委員長のTHAM KHAI MENG氏は、最初に「EMOTION」(心を動かすものを選ぶ)という宣言をしました。しかし、審査中は、いつも「この広告がブランドにどう貢献してい るか」をわれわれと議論し、判断基準としました。「心を動かすだけ」ではダメで、企業イメージにプラスに働いたり、商品を売るという必然の中で生まれてい なくては評価されないのです。世界のトップ・クリエーティブディレクターは、ともすれば日本の僕たち以上にクライアントの成長に責任を負い、毎日戦略と表 現を考え続けているはずです。審査だからといって、その思考パターンが変わるわけはありません。賞らしい作品ではなく、広告として素晴らしく機能するもの が、入賞したのだと思います。

デザイン部門を審査
電通5CRP局 八木秀人

アドフェストに続く2回目の審査員として、SPIKES ASIAデザイン部門の審査を行いました。
審査員は9人。アジアの審査でありながらも、事務局がカンヌと連携しているためか、審査委員長をはじめ、全体的に欧米系の人が多い印象を受けました。
事前審査はインターネットで行い、ショートリストに残ったものを一つ一つディスカッションで丁寧に決めていきました。特に自分が推したい作品と、逆に落としたい作品に対しては積極的に議論し、判断しました。
最初から数が少なかったこともあり、1点1点に対して丁寧に議論を行い、受賞作を決めていく流れはとてもフェアでやりやすかった半面、たくさんの良い作品が、ショートリスト以前で落ちてしまっていたのは残念でした。
デザインに対する価値観が、国や人によっても全く異なることが分かりました。そういう意味でも、海外のデザイン部門で賞を取るには、あまり説明的でない、シンプルで美しいデザインや、圧倒的に緻密なクラフトデザインのようなものが評価されるのではないかと感じました。

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