「新経済サミット2015」の
ピッチイベントで
Yoyo Holdings、リノベるなど
スタートアップ企業3社が受賞
2015/04/13
新経済連盟(代表理事:三木谷浩史/楽天株式会社代表取締役会長兼社長、以下「新経連」)は4月7、8の両日、東京・ホテルニューオータニで「新経済サミット2015」を開催した。
「新経済サミット」は2013年から毎年開催されている大型グローバルカンファレンスで、3回目となる今年は、京都大学 iPS細胞研究所所長/教授の山中伸弥氏や、Dropbox 共同設立者兼CEOのドリュー・ヒューストン氏ら4人の基調講演者を迎えたほか、シェアリングエコノミー、サイバーセキュリティ、ロボット、ビットコインなど注目されるテーマを取り上げ、15のセッションが展開された。
新経連が掲げる「イノベーション」「アントレプレナーシップ」「グローバリゼーション」の3テーマに関心のある国内外の社会人、学生、起業家、そして政官財界関係者が延べ3000人参加する盛況ぶりで、若者や女性、外国人など多彩な参加者が目を引いた。
今年から初の試みとして開催されたピッチイベント「NES STATUP COMPETITION」では、予選を通過した日本のスタートアップ企業9社が、世界展開やさらなる資金調達を求めて、各社6分以内で自社のプロダクトやサービスを英語でアピールした。
GMOインターネット創業者兼CEOの熊谷正寿氏、前駐日アメリカ大使のジョン・V・ルース氏、電通の樋口景一氏など13人の審査員による厳正な審査の結果、1位にYOYO Holdingsの「PopSlide」、2位にリノベるの「リノベる。」、3位にトリプル・ダブリュー・ジャパンの「Dfree」が選ばれた。
PopSlideは東南アジア最大のモバイルリワードプラットフォームで、リノベるは中古マンションの物件購入からリノベーションの施工までをサポートするリノベーション関連事業を展開、Dfreeは排便タイミングを予測するウエアラブルデバイスで、グローバルな視点やユーザーの利便性向上を実現する社会的価値、既存のパラダイムにとらわれず新しい価値を創造するイノベーション力といった点が評価された。受賞した3社のインタビューを含めた登壇の模様は、英語字幕入りの動画で新経連のサイトで配信される予定で、スタートアップ企業にとっては世界への足掛かりの機会となると同時に、日本産業界にとっては新しいビジネスモデルの「日本から世界への発信」にもつながるものとして注目される。
新経済サミット2015は、三木谷代表理事の「ソーシャルビジョンがあり、社会の役に立ち、変えていきたいという思いが大切と感じた」という言葉と共に閉会となったが、サミットの議論を踏まえ、「世界で最もイノベーティブな国になるために」、新経連は今後も情報提供や提言を行っていくことを予定している。
*新経済サミット2015の詳細は、公式サイトで→http://nes.jane.or.jp/
*新経済連盟のサイト→http://jane.or.jp/