スポリューション #15

スポーツを創ってみた。

スポーツコンテンツをメディア枠と捉えるだけではなく、ソリューションとしても捉えることで、新しいビジネスチャンスを生み出すことにトライしているソリューションユニット「SPOLUTION(スポリューション)」チーム。そのチームメンバーたちが、それぞれの視点から、これからのスポーツ関連のビジネスチャンスについて、リレーコラム形式でご紹介します。
スポリューション

「スポリューションの澤田智洋です」
そう言うと「何部だったの?」「どんなスポーツやってたの?」とよく聞かれますが、何を隠そう僕は元バンドマンでして、特段スポーツに打ち込んだことはありません。一人で泳ぐことは好きで今もつづけているのですが、フットサルとかマラソンとか、そういうキラキラしたスポーツには抵抗がある人間です。

では、なぜスポーツビジネスをしているのか?それは、僕のようなスポーツ弱者でも、もっとスポーツを楽しめる社会を創りたいと思ったからです。そんなある日のこと、魅力的なスポーツと出会いました。

バブルサッカーを日本に輸入してみた。

2013年末のことでした。ノルウェー生まれの「バブルサッカー」というスポーツのことを知り、
それを見た瞬間に「このスポーツを日本に持ってきたい!」と思いました。

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炎天下で弾け合うバブラーたち。

すぐさま有志たちと一緒にバブルを輸入し、2014年5月に日本バブルサッカー協会を設立しました。予想以上の反響があり、様々なメディアで取り上げていただき、開始半年ほどで僕らが把握している限りでも、5万人以上の人にバブルサッカーを体験していただきました。特筆すべきは、その多くがふだんはスポーツをやらない人だったことです。

僕のようなスポーツ弱者はたくさんいる。だけどスポーツ選択肢がより多様化されれば、スポーツをやる人はもっと増えるかもしれない。いつしか僕は、ある夢を持つようようになりました。
「もっと多品種のスポーツを創れないだろうか?」

ハンドボールをリデザインしてみた。

ちょうどその頃、ハンドボール元日本代表キャプテンの東俊介選手と出会いました。東選手はハンドボールの普及活動をやられていて、「ハンドボールをもっとみんなにプレイしてほしい」という思いをもつ熱い方です。だけどハンドボールは、スピーディでハードなスポーツ。僕には絶対にできません。でも、もしも僕にもできるハンドボールがあれば…。

そこで「みんなができる、新しいハンドボールを創りませんか?」という話を持ちかけました。「新しいハンドボールを新たな入り口として、最終的にはハンドボールファンを増やす構造を創りましょう」そこで考えたのが、「HAND SOAP BALL」という新スポーツです。(ちなみにスポーツクリエーションに当たっては、広告作業で培ったあらゆる知見やスキルをフル活用しているのですが、その話はまた別の機会に)

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HAND SOAP BALLのオフィシャルソープ。

基本的にはハンドボールと同じルールですが、唯一違うのが試合前に「スターティング・ソープ」を手につけることです。ちなみにこのハンドソープ、尋常じゃないくらいツルツルです。

試合中も、ボールを落としてはいけません。チームメイトに「ソーパー」と言われるソープボトルを持っているプレーヤーがいるのですが、もしもボールを落としたらソーパーのもとへと走り、
「アディショナル・ソープ」をつけなければいけません。

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ソーパーにソープをつけられるソープレーヤー。

するとどうなるか?ボールスピードが落ちるのです。もうみんな、赤子を扱うようにそっとボールをパスし合うのです。つまり、スポーツが苦手なスポーツ弱者でも楽しくプレーすることができるんです。事実、子どもから、スポーツを10年以上していないアラフォー男性から、車いすの友人から、今まで色んなソープレーヤーを招集しましたが、皆「楽しかった」「またやりたい」「今度は友達呼ぶ」と「自分のスポーツ」として受け止めていただきました。

それだけではありません。「ハンドボールにも興味をもった」という声が複数あがったのです。そのうち何人かは、3月に行われた日本ハンドボールリーグのプレーオフを観戦したそうです。みんなができる新スポーツ。それはただのスポーツではなく、複数の課題を解決するソリューションツールでもあるのです。

ゆるスポーツという概念の誕生。

バブルサッカーやHAND SOAP BALLのように、だれもが楽しめるスポーツのことを、僕は「ゆるスポーツ」と名づけました。更に、大勢の仲間たちに声をかけて、同時多発的に多様なスポーツのハックを行いました。手錠バレー。イヌティメットフリスビー。ZOMBIE SOCCER。FACING。PACHINKO BASKETBALL。オリジナリティーあふれるゆるスポーツが多く誕生し、4月10日に「世界ゆるスポーツ協会」という団体を立ち上げました。

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コピーは「スポーツ弱者を、世界からなくす。」です。運動神経なんて関係ない。子どもからお年寄りまで、障がいのある人もみんなで一緒に楽しめる。超高齢社会でスポーツ弱者が多い日本だからこそ生み出せるスポーツを、これからたくさんご用意します。まずは一度、体験しにきてください。絶対に楽しいですよ。スポーツ弱者の僕がいうので間違いありません。


★「スポリューション」チームとは?

スポーツコンテンツを、「メディア物件」として捉えるだけではなく、事業課題や、プロジェクト課題を解決するための「ソリューション」として捉え、企画する電通社内ユニットです。
チーム内には、スポーツプランニングの実績が豊富な、戦略プランナー、プロモーションプランナー、コピーライター、アートディレクター、テクノロジスト、コンサルタント、プロデューサーなど、多種多様な人材をそろえており、ソリューションディレクター制によって、「表現のアイデア」だけでなく、「解決策のアイデア」を、ワンストップでご提供いたします。

プロフィール

  • Sawada
    澤田 智洋
    株式会社電通 第2CRプランニング局

    スポリューションメンバー。コピーライターをやりながら、スポーツや福祉のビジネスプロデュースを多く手掛ける。
    世界ゆるスポーツ協会代表。日本バブルサッカー協会理事長。
    「IBSAブラインドサッカー世界選手権2014」のコピー「見えない。そんだけ。」の開発をはじめとした、日本ブラインドサッカー協会のコミュニケーションプランナー。
    義足女性のファッションショー「切断ヴィーナスショー」プロデューサー。R25で漫画「キメゾー」連載中。

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