Ciao, Milano Expo!

万博直前の街をレポート―③
〜ようこそ、ミラノへ〜

ミラノ万博では6カ月の会期中、世界中から20万人の来訪者を見込んでいる。その受け入れ準備もいよいよラストスパートだ。

ミラノ万博

いたるところでバナーや万博に参加する世界各国の旗がひらめき、ポスターが掲出され、市内の観光バスや車にもステッカーが貼られるなど、街を挙げての歓迎ムードに満ちている。
ミラノのシンボルの一つであるスフォルツェスコ城の前には、万博のインフォメーションポイントとして、建築家のアレッサンドロ・スカンドゥーラ氏がデザインしたEXPO GATE(エキスポゲート)が設置されているが、その前の広場では連日のようにイベントが開かれている。

EXPO GATE(エキスポゲート)
果物、野菜、動植物だけで人を表現するという奇妙な肖像画で人を魅了した15世紀のミラノ出身の画家、ジュゼッペ・アルチンボルドの絵を再現した像
 
EXPO GATE前広場
参加各国の旗が通りを彩る

万博会場は先進的なデザインやハイテク設備で未来のスマートシティーが表現されるが、市内にも「ISOLA DISITALE」(デジタルの島)と名付けられた公園が設けられ、フリーWi-Fiやタッチスクリーン式のガイド機器が用意されている。空気の悪さがしばしば問題になるミラノだが、車や自転車のシェアリングの基地もつくられる。

「ISOLA DISITALE」(デジタルの島)と名付けられた公園
「ISOLA DISITALE」(デジタルの島)
車や自転車のシェアリングの基地
電気自動車も用意されている

4ラインあるミラノの地下鉄は、万博に向けてさらに2ラインを増設中。さらには空港から市内へのアクセスを良くするための工事も進んでいる。5つ星デラックスホテル「PALAZZO PARIGI」など、新しい宿泊施設も続々と登場している。

観光スポットも整備に余念がない。かつてミラノには、レオナルド・ダビンチも設計に加わったという人工の水路がいくつも流れ、「水の都」と呼ばれたが、その面影を唯一残しているといわれるのが、ナビリオ地区の運河。ドゥオーモの建築の際にこの運河を使ってカラーラから大理石が運ばれたこの歴史的な地区も、公共の市場をリニューアルし、川沿いにプロムナードをつくり市民の憩いの場が整備されるなど再開発が進む。運河の入り口に当たるダルセナから隣町のアビアーテグラッソまで、観光船も出る予定だ。 ミラノだけでなく、イタリア全土への旅行者増加にも期待がかかる。公式観光サイト「Wonderful Expo 2015」も設けられ、ピエモンテやコモなど、魅力あふれる近郊へも観光客の足を運ばせるべくプロモート活動がますます活発化する。

いよいよ5月1日に開幕を迎えるミラノ万博。4月30日の前夜祭にはテノール歌手のアンドレア・ボチェッリ氏をはじめ多数のゲストが世界中から参加し、その模様は世界中に中継される。さて、ミラノはどのような6カ月を経験することになるのだろうか。

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