日本広告業協会(JAAA)は6月1日、2015年度定時総会を丸の内のパレスホテル東京で開いた。14年度事業と収支決算報告、15年度事業計画と収支予算案、理事選任などについて審議・承認した。終了後の記念式典では、第44回懸賞論文と2014年クリエイター・オブ・ザ・イヤー賞の表彰式、第50回吉田秀雄記念賞の贈賞式が行われた。

会場の模様

14年度の事業として、「協会の運営」「広告と広告業のPR」「教育と研究」「取引合理化関係」など各委員会の活動内容を報告した。

協会の運営では、理事の改選や、「食品の広告表示規制についての消費者庁セミナー」「広告法務セミナー」を実施。また、ファイルベースメディアによるテレビCMの安全確実な運用を検討する「CM素材オンライン運用検討プロジェクト」を発足させた。

広告と広告業のPRでは、「広告の広告」を制作。日本新聞協会、日本雑誌協会などの会員社の協力で広告関係紙・誌などに掲載した。PR委員会に属する「広告の機能と役割」研究小委員会は、ブランドと広告コミュニケーションに関して、現代のブランド価値を研究し発表した。

教育と研究では、「個人情報保護セミナー」やLGBT(同性愛者ら性的少数者)をテーマにした「広告・人権セミナー」、クリエイティブ研究会などを開催。スパイクスアジア2014への研修ツアーや、「環境モラルアップポスター」の募集や表彰なども行った。

取引合理化関係では、取引合理化、メディア、クリエイティブの3委員会が対応した。

一般社団法人になり4年目を迎えた同協会は15年度、さらに「会員に共通する利益を図る」ために、共益事業を効率的、かつ効果的に推進する。広告ビジネスを取り巻く環境が激変する中、他の広告関係団体とも意思疎通を図り、広告界の発展、日本や世界の経済発展に資することを目指す。

最後に、髙嶋達佳理事長(電通会長)が登壇し、「アドバタイザーズの変化、メディアやコミュニケーションツールの変化、生活者の変化が複合的に絡み合っているのが現状だ。当協会はひとつずつ課題に取り組んでいく」とあいさつした。

あいさつに立つ髙嶋理事長

総会後の記念式典では、「広告ビジネスの挑戦」をテーマにした懸賞論文の入賞・入選者を表彰。金賞の日塔史氏(電通)、銀賞の松岡文吾氏(電通)、銅賞の小橋一隆氏と山口恭正(共に電通)らが登壇した。日塔氏は「このたびは大変名誉ある賞を頂いて、感謝している。論文に書いた仮説を実証するために皆さまのご支援を賜りたい」と語った。

懸賞論文の入賞・入選者ら

続いてクリエイター・オブ・ザ・イヤーを獲得した菅野薫氏(電通)、吉田秀雄記念賞を獲得した成田純治氏(博報堂会長)らへの贈賞が行われた。菅野氏は「名誉ある賞を頂いて感謝している。クリエーティブ部門でのキャリアを経ていない自分が受賞したのは、今の我々が取り組まなくてはならない課題の領域が拡大し複雑になっているからだと思う。広告会社に勤める人間は職種にかかわらずクリエーティブでなければならない。大きな課題に対してチームで解決するべき時代の中で、個人としてどのような技術を身に付けて貢献していけるかを、あらためて考える機会にしたい。」と述べた。

挨拶をする菅野氏
表彰される成田氏

関連記事

続きを見る
ページ先頭へ