US発★Facebookがニュース配信 メディア9社と提携

米Facebookが欧米メディア大手9社と提携し、ニュースを快適に読める新ニュース配信サービス「インスタント・アーティクル」を5月に立ち上げた。アドエージ誌によると、サービス開始時の提携先には、米NBCニュース、米紙ニューヨーク・タイムズ、英BBCニュース、英紙ガーディアン、独紙ビルト、独誌シュピーゲル、米ウェブメディアのバズフィード、米誌アトランティック、米誌ナショナルジオグラフィックが名を連ねている。

新サービス導入の最大の目的は、ニュース表示までの時間の短縮だ。Facebook上にはユーザーがシェアしたニュース記事が大量に流れているが、これらのニュースを読むためにはこれまで、リンクをクリックして配信元のサイトに移行する必要があった。別ブラウザーが立ち上がって記事を読み込み、表示されるまでの時間は平均8秒。Facebookのコンテンツとして最も時間がかかっていた。

インスタント・アーティクルでは、発行元がFacebook上に記事を直接配信する仕組み。これにより表示時間はこれまでより10倍も速くなるとされる。さらにメディア側は、記事中に高画質写真や自動再生動画、インタラクティブな地図、音声キャプションなどを組み込むことが可能だ。ユーザー向けには、記事ごとに「いいね!」やコメントを付けることができる設計が盛り込まれ、「よりリッチなニュース体験」が提供されるという。

広告収入については、発行元がインスタント・アーティクルにアップロードする記事内の広告枠を自社で販売し、全額を自社の収入にできる。または、アプリ内のバナーやネイティブ広告として掲載されるFacebookの広告ネットワークを利用することも選択できるが、この場合は広告収入の30%をFacebookに支払う。

Facebookに蓄積されるユーザーデータに関しては、メディア側もコムスコアやグーグルアナリティクスといった外部のデータ分析ツールを通して追跡・把握できる仕組みだ。バズフィードはこの機会に、Facebookや広告主と協力し、スポンサードコンテンツを開発する専門チームを立ち上げる計画だ。分析ツールを用いて編集者が自社サイトとインスタント・アーティクル上での配信記事をモニターし、そこから得たデータによって配信を最適化していく青写真を描いている。

メディアの自社サイトへの訪問者数は現在、携帯端末経由が半分以上を占める。Facebookが持つユーザーデータは質・量ともに膨大で、携帯経由のトラフィック供給源としては最大規模といえる。こうした蓄積データをFacebook側がインスタント・アーティクルを通じてメディアに提供していけば、提携を求めるメディアが相次ぐ可能性も出てくるだろう。日本での展開については現在未定。

FB Instant Articles
Credit: Facebook.
出典 Ad Age
New York Times, BuzzFeed to Publish Directly to Facebook

http://bit.ly/1FdPESH

 

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