英Spotify 有料会員2000万人突破

音楽ストリーミング配信サービス最大手・英Spotifyは6月10日、有料サービスの会員が2000万人を突破したと発表した。無料サービスの利用者を含めると、アクティブユーザー数は7500万人を超える。

Spotifyは2008年に欧州でサービスを開始、11年に米国へ進出。14年5月の有料会員は1000万人に達した。その後わずか1年で、2000万人超に倍増した。サービスの伸長に伴い、アーチストや作詞・作曲家、権利保有者に支払う楽曲使用料も過去最高の勢いで増えている。同社によると、これまで楽曲使用料として30億ドルを超える金額を支払った。

動画配信サービスへ新規参入

Spotifyは5月下旬、新たに動画配信ビジネスに参入した。アドエージ誌によると、これまでの音楽配信から領域を広げ、エンターテインメントやニュース配信を中心に据えた動画プラットフォームを提供する。コンテンツの提供源として、ESPNやヴァイス、バイアコム、NBCユニバーサル、ディズニー、コンデナストといったメディア大手が並ぶ。さらに自社でも、女優エイミー・ポーラーの少女向けオンラインコミュニティー「スマートガールズ」が制作するダンス番組の他、有名シェフとミュージシャンによる料理と音楽の競演番組「ターンテーブル」といった独自コンテンツを実験的に配信する。

同社のジェフ・レビック最高販売責任者は「視聴環境によってオーディオと動画を交互に切り替え、ユーザーにいっそう深いSpotify体験を味わってもらいたい」とコメント。さらに「視聴時間の拡大が見込めるだけでなく、動画視聴を通じた新たなユーザーデータも加わるため、広告主にはユーザーにアクセスする新たな手段を提供できる」と自信を見せる。

提供する広告の種類についてはまだ検討中だが、同社では蓄積されたユーザーデータを活用し、「ユーザーがどこで何をしているか」に基づいた顧客ターゲットを広告主に提供していく方針。例えば、ユーザーが「土曜日の夜に開くパーティーの準備をしている時」や「月曜の朝、出勤前に起きた時」といった特化されたシチュエーションで聴いている音楽を、Spotifyでは正確に把握しているという。レビック氏は「こうしたデータから視聴時間帯だけではなく、視聴状況も含めた情報を提供し、ユーザーにより関連性のあるメッセージを送ることができる」と説明している。

動画サービスへの拡大により、ユーザーの視聴習慣に関するデータはさらに充実する見通しだ。同社は今後、データを活用した「ブランデッドコンテンツ」の制作も視野に入れているという。なお、Spotifyの日本でのサービス開始については未定。

出典 Ad Age
Spotify Adds Video Streaming, Other Services Built Around Listener Data
http://adage.com/article/cmo-strategy/spotify-adds-video-streaming-services-built-listener-data/298703/

 

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