広告は経済・文化の先達
~第68回広告電通賞贈賞式開く

国内唯一の総合広告賞である「広告電通賞」の第68回贈賞式が7月1日、東京・港区のグランドプリンスホテル新高輪国際館パミールで開かれ、広告主や媒体社、広告制作者ら約900人が参加した。7年ぶり通算31回目の総合広告電通賞に輝いたパナソニックをはじめ、受賞各社の代表者が登壇。賞状・賞金が贈られた。

パナソニック長榮会長(中)を祝福する今井広告電通賞審議会長(左)と石井電通社長
パナソニック長榮会長(中)を祝福する今井広告電通賞審議会長(左)と石井電通社長

今回の応募総数は1467点。497人の選考委員によって、4月に全国5地区で延べ17回の予選が行われた。5月には東京での最終選考会と総会で、新聞、雑誌、ラジオ、テレビ、アウトドア、デジタルそれぞれの「広告電通賞」「最優秀賞」「優秀賞」、プロモーションの「広告電通賞」「優秀賞」に加え、「インテグレーテッド・キャンペーン賞」「準インテグレーテッド・キャンペーン賞」、名古屋・九州・北海道3地区の「地区広告賞」「準地区広告賞」が決定した。

総合広告電通賞に選ばれたパナソニックは、「ラジオ」「アウトドア」で広告電通賞を獲得したほか、「新聞」「雑誌」で最優秀賞を、さらに「新聞」の2部門と「テレビ」「アウトドア」で優秀賞を獲得するなど、広告活動全般にわたる優れた成果が評価された。

式典では、初めに広告電通賞審議会の今井敬会長が「日本の経済が回復の道をたどる中、さらに消費を活性化させ、社会の持続的かつ健全な発展を実現するために、広告コミュニケーションが果たす役割はますます増大している。今回の受賞作品は、日本の明るい将来を予感させる質の高い作品が多く見受けられた」と式辞を述べた。

続いて、経済産業省商務情報政策局長の富田健介氏が「経済のバロメーターである広告産業で昨年の総広告費が6年ぶりに6兆円を超えた。今後、地方創生によって経済の好循環を全国津々浦々に広げることも大きな課題になる。地域のまちおこしの要素をふくむ広告作品は、まさに地域経済の活性化、地方創生にも大きく貢献していくものと考える。これからもこうした経済のニーズを反映した素晴らしい広告作品が生まれていくことを祈念する。経済産業省としてクールジャパン施策でも広告産業関係各位と連携しながら、産業の海外展開、インバウンドの促進に取り組んでいきたい」と祝辞を贈った。

同審議会の大平明理事長(全日本広告連盟理事長)は選考経過と審査結果を報告。「コアとなるアイデアに非常にユニークな発想があり、それを根気よく丁寧に形にした作品が数多く見受けられた。これからも広告コミュニケーションの新しい可能性を求めて、画期的で創造性あふれる広告企画・表現にトライしてほしい」とエールを送った。

各賞贈呈の後、総合広告電通賞に輝いたパナソニックの長榮周作会長が登壇。旧社名の松下電器産業時代から数えると7年ぶり31回目の受賞であるが、パナソニックとしては初の総合広告電通賞となり、広告の歴史に社名を刻んだ喜びを語った。また創業者で初代宣伝部長も務めた松下幸之助氏の言葉「宣伝は商人にとっての義務である」「広告は企業経営に必要なばかりではなく、広告の盛んな国ほど文化が向上・発展していく。すなわち広告は文化の先達である」を紹介し、「新商品を出した時にいち早く消費者に知らせるのが会社としての義務であるとともに、広告賞において多様な広告主が切磋琢磨しあいレベルアップを図ることは日本の文化の発展に寄与することでもある。今後も謙虚に真摯に広告賞にチャレンジしていきたい」と語った。

最後に、電通の石井直社長が「広告会社が果たすべき役割を全うするのはもちろんのこと広告の力の持つ可能性をさらに大きくするべく、また広告電通賞が社会の変化を先取りした賞であり続けられるよう努力と研さんを重ねたい」と締めくくった。

8月6日から東京・汐留のアド・ミュージアム東京で、「第68回 広告電通賞展」の開催を予定している(9月26日まで)。

受賞作品一覧はこちら(広告電通賞ウェブサイト)。

 

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