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ワタシのシゴトを考える。ワタシゴト通信No.1

“働きはじめ女子”のホンネ調査!~働きやすいエリアはどこだ?編~

2015/07/30

はじめまして、ワタシゴトプロジェクトと申します。
私たちは「働く女性」にまつわるソリューションチームとして、電通中部支社で発足しました。
近年、いろんな場面で「働く女性」という言葉を目にする機会が増えました。
しかし、自分が「働く女性」の一人でもある私たちは、“働いている女性”というだけで一くくりに語られることに少し違和感を持っていました。

そこで私たちのプロジェクトでは、働く女性たちの「多様性」に向き合い、その素顔に迫るべく、地域視点を重視し、日本全国のエリアごとに調査などを行っています。

というわけで、この連載でも、「働く女性」たちのホンネをさまざまな切り口からご紹介し、その素顔に近づいていきたいと思います!

今回は、20歳代の社会人女性=“働きはじめ女子”について独自調査を行ったデータの中から、5大都市圏(東京、大阪、愛知、北海道、福岡)それぞれの「働きやすさ評価」についてご紹介します!
5大都市圏ならではの“働きはじめ女子”の特徴にはどんなものがあるのでしょうか。

※出典:2015年2月実施 電通ワタシゴトプロジェクト“働きはじめ女子”調査
「働くこと」による変化を最も感じていると思われる、20~29歳の“働きはじめ女子”の就労・生活意識調査(調査対象:就職活動を経験した女子大学生、比較のための20歳代男性社会人を含む計1070人)

こちらのグラフをもとに、各地域と、そこで暮らす“働きはじめ女子”の特徴をそれぞれみていきましょう!

 

■働きはじめ女子が暮らしやすい都市、東京

働く「業種」も「娯楽」も充実していて、発達した交通網がその生活をより便利にしているという、都会のイメージそのままの結果が出た東京都。

より特徴的なのは、「働く同性の多さ」のスコアの高さ。働いている女性が周りに多いことで、仕事のことだけでなく、家族や恋人との関係、結婚のタイミングなど、共通の話題が生まれやすいことも「働きやすさ」として評価されていると推察されます。
ちなみに職場環境に対しても、「不満がない」という回答者が17%(注1)と、5エリアの中で満足度はトップです。

(注1)「職場への不満がない」東京都17%、愛知県8%、福岡県7%、北海道・大阪府4%

 

■稼いだお金でがっつり楽しみたい大阪

大阪も、東京と同じく「通勤のしやすさ」「業種の幅広さ」に対する評価が高く、2大都市圏として全体的な数値は近しい傾向にあります。
しかし、大阪ならではの特徴は、働くモチベーションに見られました。

そのモチベーションは、ずばり「自由に使えるお金を得たい」!
ただし、職場への不満も「月給が低い」がトップとなっています。
そんな大阪の“働きはじめ女子”たちですが、仕事だけでなく、イベントや行事に積極的(注2)で、ファッションにもこだわりあり(注3)。自ら稼いだお金で、自分の人生を楽しく充実させているようですね。

(注2)「イベントや行事は楽しみたい」大阪府42.0%、北海道・福岡県36.0%、東京都30.0%、愛知県28.0%
(注3)「人からよく見えるよう、ファッションを工夫したい」大阪府41.0%、福岡県29.0%、北海道26.0%、愛知県23.0%、東京都22.0%

 

■地元&家族愛の強い愛知

愛知県は、働きやすい点として「あてはまるものがない」という回答者が15%と5エリアの中でトップ。愛知県の“働きはじめ女子”は、愛知県に対してあまり特徴的な「働きやすさ」は感じていないようです。
では、愛知県は地元民から人気のない、魅力のない土地なのか?というと…全くそうではありません。

実は、愛知県は地元就職希望者が突出して多いエリア。全国平均と比べると、20%以上も高いのです。一人暮らしの女性が比較的少ないことからも(注4)、「家族と地元の友人たちと離れずに、生まれ育った場所で働きたい」という、愛知県の“働きはじめ女子”の強い地元&家族愛が感じられます。

(注4)「一人暮らしである」福岡県37.0%、大阪府35.0%、東京都34.0%、北海道31.0%、愛知県26.0%

 

■仕事も、家庭も、自分の時間も、すべて充実させたい福岡

福岡県は、「通勤のしやすさ」もさることながら、「地域の人のよさ」「住宅環境のよさ」「物価の安さ」など、暮らしやすさの点が高く評価されています。

福岡の“働きはじめ女子”にとって、「働くことは当たり前(注5)」。なので、働き続けることはライフプランの前提になっているだけでなく、「仕事はできるだけ効率よく」「家事は家族で分担」した上で、「朝や終業後の時間を充実させたい」という、仕事も家庭も自分の時間も、全部に全力投球!というとても前向きな姿勢がうかがえます。

(注5)「働くのは当たり前だと思う」福岡県50.0%、愛知県40.3%、東京都33.3%、北海道32.7%、大阪府27.8%

 

■実はクリエーティブマインド旺盛?!な北海道

働きやすい点のトップは「自然環境のよさ」と、北海道らしいポイントが高評価に。
その他、「地域の人のよさ」「物価の安さ」など、福岡と同様、暮らしやすさの点が高く評価されています。一方で、「通勤のしやすさ」「業種の幅広さ」など、仕事のしやすさについては5エリアの中でも比較的自己評価が低いようです。

そんな北海道の“働きはじめ女子”ですが、「趣味を仕事にしたい(注6)」「将来、独立を考えている(注7)」という思いを持った人が他のエリアに比べるとやや目立ちます。
もしかしたら、「やりたい仕事がないなら、自分でつくっちゃえ!」というマインドの持ち主が潜んでいるのかもしれないですね。

(注6)「趣味を仕事にしたい」北海道18.0%、福岡県13.0%、東京都・愛知県10.0%、大阪府8.0%
(注7)「独立を考えている」東京都6.7%、北海道6.6%、福岡県3.2%、愛知県1.9%、大阪府1.6%

 

以上、“働きはじめ女子”による、各エリアの「働きやすさ評価」についてご紹介させていただきました。
各エリアの特徴だけでなく、それぞれのエリアに住む多様な“働きはじめ女子”の素顔も、少し感じていただけたでしょうか?
次回も、「働く女性」の多様な素顔に迫る情報をご紹介いたします。

 

“働きはじめ女子”調査 調査概要
調査方法 :インターネット調査
調査エリア:東京都、愛知県、大阪府、北海道、福岡県
調査対象 :上記エリアに居住する男女20歳~29歳(1070ss)
① 女性社会人(500ss)
② 就職活動を終了、もしくは活動中の女子大学生(320ss)
③ 男性社会人(250ss)
調査期間 :2015年2月6日(金)~9日