タイ発★日本コンテンツ強し、版権大手が展開

アニメや映画、ドラマの海賊版が氾濫して著作権保護が不十分なタイで、著作権事業大手ドリーム・エクスプレス(DEX)が、ウルトラマンや仮面ライダーといった日本のコンテンツを管理・展開して着実に業績を伸ばしている。アジアの経済情報を配信するNNAが伝えた。

DEXは1999年に、版権を取り扱う企業として設立された。同社のパニダー・テーワアクソン・ダイレクターによると、「機動武闘伝Gガンダム」テレ放送から事業を開始。手応えが大きく、その後、「仮面ライダーアギト」「仮面ライダー龍騎」も放送したところ、大きな反響があり、学校用の菓子や牛乳のメーカーなどがキャラクターの利用許可を求めて殺到した。これにより、テレビ放送に合わせてキャラクター戦略を展開してスポンサーを獲得する、という成功パターンが完成。会社を大きく成長させた。

新たな戦略としては、デジタル事業の強化に力を入れている。「DEXチャンネル」というウェブサイトを立ち上げ、ビデオ・オン・デマンド(VOD)配信を開始した。1話ごと、週間、月間、年間の各形態で有料契約して視聴するサイトで、パソコンやスマートフォンで視聴できる。DVDやレンタルでコンテンツを見ていた人をこのチャンネルに誘導したい考えだ。

また、「機動戦士ガンダム」のシリーズ開始から36年となる今年は「お父さんと子どもが一緒に楽しむ」をコンセプトに、大人ファンの開拓を本格化したいとしている。

コンテンツの最近の動きについて、パニダー氏は「『アベンジャーズ』や『アナと雪の女王』といった米国コンテンツが人気でシェアを広げている」と指摘する一方で、「タイ人は同じアジアとして日本のストーリーや文化に慣れ親しんでいるので、日本コンテンツはまだ強い」と強調する。「クレヨンしんちゃん」や「ちびまる子ちゃん」など普段の生活を描いたものから、ウルトラマンや仮面ライダーのような想像をかき立てるアクションやファンタジーもある。「ストーリーの面白さが何よりの魅力」と日本のコンテンツの強みを分析。今後の事業拡大にも自信をみせている。

タイ 日本コンテンツ
DEXは、今年4月末~5月初めに開催された「ポップカルチャーイベント」でもブースを構えた(NNA撮影)
 

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