電通が運用するベンチャーファンド「電通ベンチャーズ」、
スマートデバイスのクラウド連動を推進する米国「ネクストビット社」に出資
2015/09/15
電通が運用するコーポレート・ベンチャーキャピタル・ファンド「電通ベンチャーズ1号グローバルファンド」(電通ベンチャーズ)は9月15日、ソフト・ハード両面からスマートデバイスのクラウド連動を推進するNextbit Systems Inc.(ネクストビット社)に出資した。
電通ベンチャーズは、まだ見ぬ未来をつくり出していく野心的なスタートアップ企業への投資と、投資先との協業を通した当社グループのオープンイノベーションを実現するために、本年4月に設立したファンド。資金提供のみならず、同社グループならではの課題解決に向けたソリューションやリソースを提供することで事業や起業家を支援していく。その第3号案件がネクストビット社になった。
ネクストビット社は、ユーザーが意識することなく音楽、動画、アプリ、写真などを大容量クラウドストレージに同期できるクラウドファースト・スマートフォン「Robin」を開発した。「Robin」は米国時間の9月1日からクラウドファンディング・キャンペーンを開始し、当日中に目標額の50万ドルを大きく上回る資金を集め注目された。ネクストビット社は、革新的なソフトウェアとハードウェアをトータルで提供することにより、スマートデバイスのストレージ容量などの問題を解決し、モバイルコンピューティングを進化させていく。
(https://www.kickstarter.com/projects/nextbit/robin-the-smarter-smartphone)
今後スマートデバイスが多様化していく中、クロスデバイスでの統合的かつリアルタイムなデータ連携、またそれを活用したこれまでにないユーザー体験の開発と提供がますます重要になっていくと予想される。電通ベンチャーズは、ネクストビット社の革新的な技術により、将来的にはIoT時代の全く新しい形のクラウドサービスが実現されるものと期待している。
ネクストビット社ならびに電通ベンチャーズの概要は以下のとおり。
<Robin>
<ネクストビット社の概要>
社名 : Nextbit Systems Inc
本社所在地 : 米国カリフォルニア州サンフランシスコ市
代表者 : Tom Moss(CEO)
従業員数 : 23 人
事業内容 : クラウド時代のスマートデバイスの開発、販売
URL : https://nextbit.com/
<電通ベンチャーズの概要>
名称 : 電通ベンチャーズ1号グローバルファンド(Dentsu Ventures Global Fund I)
ファンド総額 : 50億円
ファンド組成時期 : 2015年4月
運用期間 : 2022年3月までの7年間を予定
投資地域 : 欧米・アジアなどの海外を中心に、グローバルに投資
投資ステージ : シード/アーリーステージを中心としつつ、ミッド/レイターステージも含む
幅広いランス投資
投資領域 : (1)広義のマーケティング/コミュニケーションビジネスを変革しうる領域
(2)上記に当てはまらなくともイノベーティブでポテンシャルの高い新領域
電通ニュースリリースhttp://www.dentsu.co.jp/news/release/2015/0915-004151.html