グローバル化ってなんだろう? #02

伝わらないのは言葉のせい?

Buenos días!

2回目のコラムでは、「打ち合わせ」について書いてみます。

前回の記事でも書きましたが、私の学校には72カ国から学生が集まってきています。
授業では4〜6人のグループで課題に取り組むのですが、メンバーの出身国や経験はバラバラです。
そんなグループでは、打ち合わせも会社にいた頃とは全然違います。

会社の打ち合わせで、「これ面白くない?」とか「何かいいよね。」といったやり取りを聞くことがありませんか?
日本人同士、 同じ業界同士なら、いちいち細かいことを話す必要もありませんし、そういう打ち合わせって、居心地もいいし楽しいですよね。

ただ、出身国や経験が違う人と打ち合わせをする時は、「これ面白くない?」では全く話になりません。最初は言葉の問題だと思っていましたが、どうやらそうではないことに気付きました。日本人がアメリカンジョークをネタにするように、そもそも「面白い」の価値観が違うのです。
そんな時に「何でわかってくれないの?」といちいち腹を立てていたら、恋愛と一緒で何もうまくいきません。  

価値観の違いが当たり前のビジネススクールでは、そのための枠組みがいくつか用意されています。
その一例として、プレゼンの授業で学んだ“Presentation Canvas”を紹介させていただきます。

プレゼンテーションキャンバス

 

ご覧の通りプレゼンを行うための枠組みですが、以下の6つのステップに分かれています。

①目的は何か?
②キーメッセージは何か?
③聴き手にどう思ってほしいのか?
④聴き手は今どう思っているのか?
⑤聴き手は何を聞きたいか?
⑥プレゼンのストーリーはどうなるか?

こうやって言葉にすると、「普段からやってる」と思われることばかりかもしれません。でも、価値観が違う人と打ち合わせをする時には、 このようなステップの共有が効果的だと実感しました。

授業では、プレゼンの機会が2回ありました。1回目は練習も兼ねて1週間でプレゼンを準備したのですが、2回目は金曜に課題が出て月曜にプレゼン。
金曜日に届く「月曜までにお願いね。」メールに近いものがありましたが、チームで一度枠組みを共有していたこともあり、驚くほど準備が早く進みました。プレゼンの内容も、全チームが1回目より格段によかったです。

「伝わらなくて当たり前」を前提に、「みんなの面白い」を一緒に作っていく。
価値観が違う人と仕事をする時には、これが一番大事なことだと思っています。

海外との仕事に限らず、国内の仕事でも世代や専門分野が違うと、やっぱり価値観って違います。でも、それぞれが「面白い」を バラバラに考えるのではなく、「みんなの面白い」を一緒に作っていけば、もっと広がりのある仕事ができるのではないでしょうか。

「イノベーションのプラットフォーム」といった横文字を使うと小賢しい感じがして嫌ですが、全ての団体スポーツにルールがあることを考えると、違う価値観の人と仕事をする時には、打ち合わせにも「わかり合うためのルール」があってもいいかもしれませんね。

 
 
 
 
ポストイットが大活躍。
ミーティングルームの壁もホワイトボードとして使えます。

 

 

プロフィール

  •  web
    波部 篤男
    株式会社電通 経営企画局

    2005年入社。7年間営業として、国内・外資系の様々なクライアント業務を担当し、2012年に経営企画局に異動。社の資本政策や投資案件に関わった後、2013年より、社内の「海外留学生派遣制度」でスペインのマドリードにあるIEビジネススクールに留学中。

バックナンバー

関連記事

続きを見る
ページ先頭へ