東京モーターショーで
メーカートップがトークショー

日本自動車工業会(自工会)は、東京モーターショー初日の10月29日、会場の東京ビッグサイトでプレス向けイベント「Mobilityscape Tokyo 2015」を開催した。国内外の報道関係者を対象にした自工会の正副会長5人によるトークセッションで、モーターショーだけでなく、日本の自動車産業界をより知ってほしいとの思いから、前回のモーターショー(2013年)から実施している。

ステージには、自工会の会長でもある本田技研工業・池史彦会長と4人の副会長である日産自動車・西川廣人CCO、トヨタ自動車・豊田章男社長、三菱自動車工業・相川哲郎社長、マツダ・小飼雅道社長が登壇した。ファシリテーターはフリーアナウンサーの久保純子さんが務めた。

開会に当たり池会長は「クルマは暮らしを快適、豊かににする一方で、環境への影響や安全についての課題に直面している。モーターショーで各メーカーが紹介している、エネルギーマネジメント、ICT、自動運転などの技術は、それらに対するソリューションとして期待できる。今日は、各社が“日本のモノづくり”をいかに高めようとしているのか生の声を聴いてほしい」とあいさつした。

■ 日本の強み

トークは各社のクルマづくりの歴史・ルーツを披露することからスタートした。ほとんどの社は創業時は自動車メーカーではなく、さまざまな工業製品を作っていたという共通項に加え、ホンダはトヨタ向けにピストンリングを製造していたことや、マツダの三輪トラックの販売は三菱が行っていたなど、各社のつながりを示すエピソードが披露された。

“モノづくりにおける日本の強み”については、「技術と技能のハイブリッド」「利益追求だけでなく、社会を思う理念」「エンジニアと生産現場の風通しの良さ」などが語られた。

来場者からは、ツイッターで質問を受け付けた。“協調と競争のバランスをどう考えているか”の問いに池会長は「技術開発の競争は大切だが、クルマはすでに社会インフラの一つであり、社会的な課題解決や貢献に向けては各メーカーが協調すべきだ。日本の自動車産業界のコミュニケーションは良好だと思う」と述べた。豊田社長も「良き企業市民でありたいし、そうなるように努力を続ける」と話した。

■ 未来のモビリティ

“未来のモビリティにおける日本の優位性”について小飼社長は「注目の自動運転技術だが、クルマを操る楽しみも共存させる取り組みも必要」と述べた。また「自動運転と無人運転は違うもの」「日本では“愛車”という表現があるように、次の100年もクルマが愛される存在であるために、自動車メーカーとしてのこだわりは捨てない」などの発言があった。EV(電気自動車)について相川社は「EVは走っているときも、止まっているときも価値がある。蓄電池として家庭用電源に利用可能など生活に密着した空間になる」と話した。“未来の燃料・エンジンについて”は西川CCOは「電動化は避けられないが、同時に内燃機関の技術をさらに高めることも大切」と話した。

最後に池会長は「モーターショーで多くの最新技術を見てもらえれば、日本企業は本当に地球のことを考えている、と実感してもらえると思う」と締めた。

東京モーターショー 公式サイト:http://www.tokyo-motorshow.com/

関連記事

続きを見る
ページ先頭へ