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第61回「民間放送全国大会」開く~1300人が参集

2013/11/07

    日本民間放送連盟(民放連)は11月6日、第61回「民間放送全国大会」を東京・港区のグランドプリンスホテル新高輪で開いた。大会式典、記念講演、二つのシンポジウムの他、企画展示などが行われ、来賓、招待者ら約1300人が参加した。

    大会式典では、井上弘会長(TBSテレビ会長)があいさつに立った。2020年の東京オリンピック・パラリンピック開催決定に触れながら「トップアスリートの姿や、平和や共存といったオリンピックの精神を視聴者に伝えられるよう、全力を尽くす。放送を通じて日本の魅力、東京の魅力を全世界に発信していきたい。その時は、現在のハイビジョンの画質を上回る『4K・8K』やスマートテレビなど、新しい放送技術が披露される機会になるだろう」と意欲を表明。NHKとの関係、放送コンテンツの海外展開、取材・報道の自由に関する取り組み、放送倫理の向上と視聴者の期待に応える番組作りなどについて所信を述べた。

     

    安倍晋三首相のビデオメッセージ、新藤義孝総務相、NHKの小野直路副会長の祝辞に続いて、早河洋民放大会委員長(テレビ朝日社長)が「放送は、情報通信技術が高度化する社会にあっても、大地震や緊急災害時の確かな情報源として国民から大きな信頼を寄せられている。われわれは、災害時も安定して機能するネットワークの構築、新しい技術を生かした魅力あるコンテンツや新規サービスの提供を通じて、さらなる放送の可能性を追求する。民間放送ラジオ・テレビは、基幹メディアとしての責任を果たし、創造性あふれる番組制作に邁進(まいしん)することを誓う」との大会宣言を読み上げ、採択された。

    日本民間放送連盟賞の表彰式に続いて、放送文化の向上に寄与した番組を顕彰する第9回「日本放送文化大賞」が発表された。テレビ部門のグランプリにWOWOW「ノンフィクションW 映画で国境を越える日~映像作家・ヤン ヨンヒという生き方~」、準グランプリに関西テレビ放送「ザ・ドキュメント みんなの学校」、ラジオ部門のグランプリには北日本放送「In My Life~介護の仕事と ビートルズと~」、準グランプリに山形放送「途切れた119番~祐映さんと救急の6分20秒~」が選ばれた。受賞番組は後日、全国で放送される予定。