中国発★映画「西遊記」が大ヒット、中国アニメが人気急上昇

今年7月に公開された「西遊記」を題材とする中国産3Dアニメ映画「西遊記之大聖帰来」(大聖帰来)の大ヒットを受け、これまで海外作品に押されていた中国アニメが見直されている。依然として人材不足や資金難といった課題はあるが、産業自体の潜在能力の高さを商機と捉える企業も増えている。

同作品は上映当初から「完成度が高い」との口コミが広がり、興行収入は累計9億6000万元(約185億円)と、米国の「カンフー・パンダ2」(2011年5月公開、6億2000万元)、日本の「STAND BY ME ドラえもん」(15年5月公開、5億3000万元)など、アニメ大国の作品を抜いて同国内での史上最高を記録した。

映画館で見たという上海市在住の日本人男性は、同作品について「作中の音楽にもこだわるなど、これまでの国産アニメとは全く異なる印象だ。低クオリティーといったマイナスイメージが払拭された」と話す。

21世紀経済報道などによると、2000~08年に上映された国産アニメはわずか18作品にとどまっていたが、09~15年には約8倍の157作品まで拡大。中国の映画市場に占める国産アニメ作品の割合は50%を超えるとの見方もある。

ただ、課題も多い。映画業界の関係者は「国産アニメに対する偏見から、優秀な人材が集まりにくいことに加え、十分な資金を確保できない企業が多い」と主張する。「大聖帰来」についていえば、制作過程で人材や投資家が離れていったため、完成まで8年もの歳月を要した。こうした事業環境が、国産アニメ市場の発展を遅らせている要因とも指摘している。

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