ITベンチャーが
新聞広告を打ったワケ

ソーシャルとクラウドを事業分野とする企業「uhuru(ウフル)」は、読売新聞の11月30日の朝・夕刊に、全ページカラー広告を掲載。その工夫された紙面が目を引いた。

同社は2016年に創業10周年を迎えるに当たり、今回、VI(ビジュアルアイデンティティー)やホームページをリニューアルする。そのタイミングで、社の知名度アップや社長の思いを伝えようと企画された。

朝刊では、園田崇社長が全社員に送信したメールがそのまま掲載されている。

件名は「【重要】ウフル 新ロゴ決定!」。本文には“NO.1企業を目指すには、社員がひとつになる「協創」の精神が大切”とあり、さらに“その意識を高めるため、ロゴデザインを刷新した”ことや“それを多くの人に知ってもらうため、読売新聞にも同じメールを送信した”と続く。

「CC」の宛先には、間違いなく“読売新聞 全国版”の文字が。

新ロゴに続いては、“なぜこのデザインにしたのか、ホームページにアップされている”とあり同社のアドレスが表記されている。

最後の追伸では、人事担当の山田さんに【業務連絡】。“エンジニアの採用を強化してほしい”との文面で、人材募集中を想起させる。

園田社長のアドレスは実際のもので、読者がメールを送ることも可能だ。

さらに夕刊では、業務連絡を受けた山田さんが社長に返信したメールを掲載。

“人材採用強化の指示を了解”しながらも“手こずっているので、会社の知名度アップをお願いする”文面になっている。

すっきりとした紙面ながら、つい読んでしまう仕掛けが随所にちりばめられている。

同社では実際に掲載当日の朝、社長から全社員に紙面と同じメールが送られた。

今回の企画を提案した、電通関西支社・メディアビジネス局の伊藤翔氏は「クラウド分野で素晴らしい実績がある同社の知名度をいかに上げるかが課題だった。初めてのマス広告出稿を検討してもらうに当たり、メディアの中でも信頼性の高い新聞を使い、いかに目をとめて読んでもらえるかを考え、企画を提案した。新聞紙面(アナログ)にメール(デジタル)が現れるというインパクトとともに楽しく最後まで読んでもらう。

そして伝えたいことはことは簡潔にして、こんな広告を出す会社とは?とホームページも見てくれたら。そんなポイントを重視しながら、メールの返信に着目し、同日の朝・夕刊を使うアイデアを加えた。提案を受け入れてくれたクライアントに感謝する。知名度アップにつながればうれしい」とコメントした。

ウフル ホームページ:http://uhuru.co.jp/

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