21回目の神戸ルミナリエ、復興への思いを次世代につなぐ

神戸ルミナリエ組織委員会事務局は12月4日、第21回「神戸ルミナリエ」の点灯式を神戸市・旧外国人居留地 三井住友銀行神戸営業部前広場で行い、今年も阪神・淡路大震災の復興のシンボルに、美しい灯がともった。
点灯は12月13日まで。開催概要はこちら(公式ウェブサイト)。

初公開となる屋根付きの回廊「ガレリアコペルタ」
今年のテーマは「心の中の神戸」。写真は初公開となる屋根付きの回廊「ガレリアコペルタ」

 

神戸ルミナリエは、1995年1月17日に兵庫県南部地方を襲った阪神・淡路大震災の記憶を次の世代に語り継ぐ神戸の街と市民の、夢と希望を象徴する行事として、震災の年の12月から毎年開催されている。

点灯式では、まず阪神・淡路大震災と東日本大震災などで亡くなられた方々への鎮魂の思いを込めて黙とうが行われた。

続いて、同組織委員会 会長の久元喜造神戸市長があいさつ。「21回目の開催の御礼とともに、神戸ルミナリエを次の世代に受け継ぐために希望の光を絶やすことなく続けていきたい」と話した。

次に、神戸市立西灘小学校「しあわせを運ぶ合唱団」の6年生65人が、同小学校の臼井真教諭の指揮の元、「しあわせ運べるように」を合唱。同曲は阪神・淡路大震災後すぐに同教諭が作詞・作曲したもので、ルミナリエの点灯式で毎年、歌い継がれている。

久元市長
あいさつする久元市長
手話を交えての合唱。
手話を交えての合唱。変わりゆく神戸の街に毎年響くこの歌をさまざまな思いで聞く人がいる

その後、「神戸ルミナリエ・希望の鐘」が会場に響き渡ると30万個の光が一斉に点灯。歓声が湧き起こった。

これまでのルミナリエでは一部の小作品を除いて白熱電球を使用してきたが、今年から全ての作品にLED電球を使用。また、日本初公開となる屋根付きの回廊「ガレリアコペルタ」が登場。約15メートルの天井と左右、前方を含めた4方向から光に囲まれるロマンチックな体験ができる。

ルミナリエ作品
ルミナリエ作品
ルミナリエ作品
ルミナリエ作品

今年の制作ディレクターはイタリア人のダニエル・モンテベルデ氏。当初復興途上にあった神戸の夜に初めて灯ったイタリアからの荘厳な光の芸術は、市民に大きな感動と勇気を与えた。経済的な波及効果も大きく、冬の集客観光促進事業の柱として、また、神戸の冬の風物詩として定着を目指し、一時は毎年500万人が訪れる事業になった。

しかし近年、運営資金の不足が深刻化し、開催存続が危ぶまれている。事業者と市民・来場者の理解と協力に支えられた行事にするため、寄付型クラウドファンディングプラットフォーム「ジャパンギビング」で開催資金を募っている他、会期中も会場内に募金箱を設置し「1人100円募金」を呼び掛けている。

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