ビデオリサーチが「COMMUNICATION DYNAMICS」テーマにフォーラム

ビデオリサーチ(VR)は12月8、9の両日、「VR FORUM 2015 COMMUNICATION DYNAMICS」を、千代田区の東京国際フォーラムで開いた。約4000人が来場した。

メディアや企業のマーケティング活動における課題、コミュニケーションビジネスの将来展望について、講演やパネルディスカッションを行った。また、同社のソリューションサービスを紹介する展示ブースを設け、ミニプレゼンテーションも行った。

展示ブース

初日の冒頭、秋山創一社長が「生活者が多様化し、テレビをはじめとするメディアは分散化、複雑化している。送り手としてのメディアや企業、広告業界の最新技術導入はますます加速する。ダイナミックな変革で進化するビデオリサーチを見極めてほしい」とあいさつした。

秋山社長のあいさつ

続いて、基調講演と特別講演が行われた。

基調講演「2020へ!民放テレビのこれから」には、日本民間放送連盟(民放連)の井上弘会長(TBSテレビ会長)が登壇。技術の進歩と視聴の変化にテレビメディアがどのように対応していくのか、これまでの発展過程や今後の課題について語った。

直近の問題として実用段階に入った4K放送について「投資に対するリターンをどのようにビジネス化していくか課題だ」と述べ、タイムシフト視聴の増加に対しては「CMが全てスキップされているわけではない。データ整備も重要」と語った。
ネットとの関わりでは、「放送法によって守られている一方、エリアをはじめとした規制もある。デジタル化によりネット業界と自由競争が始まっており、相手には規制がないというハンディがある。違法動画対策や多様な出演者の人格権など著作権もクリアにしながら放送、配信の可能性を広げていきたい」と表明した。

テレビの未来を語る井上会長

ネット時代のニュース報道の在り方では、「これまでのテレビ報道でローカル局の果たしてきた役割は大きかった。最近は、一般人からの投稿動画がニュースの第一報になるケースも増えてきたが、ネットニュースにみられる風評やデマについては大変危惧している。速報性と信頼性を担保した報道を心掛けたい」と述べた。

 

特別講演「2020日本の未来、コミュニケーションの未来」の講師は小宮山宏氏(三菱総合研究所理事長、プラチナ構想ネットワーク会長、東京大学第28代総長)が務めた。

小宮山氏は、日本について「高度成長期の公害問題やエネルギー危機(2度のオイルショック)を克服し世界一の環境国家になり、世界一のモノづくりを実現。明治維新前から世界で先進国だったが、鎖国時代にも高い文化と教育で人材育成をしてきた」などを例に、さまざまな課題を解決してきた課題先進国であるとし、「日本に誇りを持とう」と呼び掛けた。

プラチナ社会を力説する小宮山理事長

自身が提唱するビジョン「プラチナ社会」の要件として、「モノも情報も手に入り、移動も長生きもできる」「量的飽和から質的満足へ」「高いクオリティー・オブ・ライフを求める社会」を挙げ、「有限の地球で文明が進化した自然な帰結」であると語った。

その必要条件は、「エコロジー」「心もモノも豊か」「資源の心配がない」「老若男女が参加できる」で、この周辺に「新しいビジネスがある」とした。
プラチナ社会実現に向け「コミュニケーションが果たす役割は大きい」とメディアへの期待を示した。

関連記事

続きを見る
ページ先頭へ