インド発★「ディワリ」は旅行へ、過ごし方が多様化

祭日は海外旅行へ、買い物は実店舗で―。インド最大の祭事期であるヒンズー教の大祭「ディワリ」(灯明祭、今年は11月11日)は、故郷で家族や親戚と過ごすのが伝統だが、今年はオフシーズンの安値を利用し海外旅行へ出かける動きが目立った。また一年でもっとも消費活動が盛んになる時期として小売各社が祭事商戦にしのぎを削るが、Eコマース(EC)が急拡大した昨シーズンとは一転、実店舗での販売が好調に伸びるなど、祭事の過ごし方に変化が見られた。

アジアの経済情報を配信するNNAによると、例年、旅行会社にとっては閑散期となるこの時期だが、格安の料金や多様化した旅行商品が受けた。タイムズ・オブ・インディア電子版によると、旅行予約サイト大手のメーク・マイ・トリップは、ディワリ期に向けセールを開催し、今期は5割増える見込み。英系旅行代理店のコックス・アンド・キングスも25%増えたという。

人気旅行先は2~5時間で行ける海外。スリランカはデリーから空路で行く場合、南部ケララ州に行くよりも安価となることもあるという。この他、アラブ首長国連邦(UAE)ドバイやマレーシア、シンガポールも人気だった。

またギフトとしての旅行クーポン券も人気を集めた。コックス・アンド・キングスはギフトクーポンのディワリ期の販売が前年に比べ3割増えたと明らかにしている他、英旅行関連サービス大手トーマス・クックがこれまでの法人向けから個人向け販売を開始、メーク・マイ・トリップも同様のサービスを開始した。特に若年層の間で利用が広がっているという。

小売業界では、ECの割引率が昨年より小幅にとどまったことや、品ぞろえが昨シーズンと変わらなかったことなどから、やはり実際に商品を手に取って選びたいという消費者が店頭に戻ってきた。小売大手フューチャー・グループは、ディワリを控えたセールで売上高が26%増えた。ショッパーズ・ストップも2桁の増収が見込めるという。

ECで注目を集めたのは住宅を販売したスナップディールだ。11月3~9日に住宅のセールを実施。不動産の購入を目的とした同サイトへの登録数は9500人に上った。同社が手掛ける住宅ローンなどの金融サービス「ルピーパワー」には、同期間中に1000人以上の登録があったという。

NNA
南部カルナタカ州のバンガロール国際空港で出国を待つ旅行客(NNA撮影)

 

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