コンシューマー・エレクトロニクス分野で世界最大の見本市CESが、1月6~9日に米ラスベガスで開催された。総面積約23万2500平方メートルに及ぶ8会場に、17万人以上の参加者が集まった。

アドエージによると、CESではここ数年自動車メーカーの参加が目立っているが、今年も「コネクテッドカー」が一層の盛り上がりを見せた。コネクテッドカーとは、ネットワークに接続し、様々なデータを収集・分析するシステムを搭載する次世代型自動車。高機能なナビゲーションシステムから自動運転までを目指す。今年はゼネラル・モーターズが自動運転タクシーを開発する意向と共に配車サービスのLyftに5億ドルの投資を発表。AT&Tとフォードは所有者がどこからでも車にアクセスし、ドアロックの解除や燃料残量の確認などをできる「フォード・シンク・コネクト」(Ford Sync Connect)プロジェクトを明らかにした。

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米ゼネラル・モーターズ・プレジデントのDan Ammann氏(中央)と Lyft共同創業者のJohn Zimmer 氏(右) と Logan Green氏(左). Credit: Courtesy GM

 

車に限らず、究極には何もかもがつながっていく潮流の中、スポーツ領域ではアンダーアーマーがフィットネスグッズ「UA HealthBox」でIBMの人口知能・ワトソンと、スパルディングはバスケットボール専用トラッカー「ShotTracker」と提携した。また、パナソニックやサムスン電子、LGエレクトロニクスなどの家電メーカーも「コネクテッドホーム」で最新の提案を披露した。IoTの進化に伴い、現在はブレスレット型が多いウエアラブル端末も埋め込み型のチップの開発などが注目されており、主にヘルスケア業界がその活用を視野に入れている。

ただ、こうしたIoTの普及をめぐっては、セキュリティーやプライバシーの問題を懸念する声も高いが、課題解決に向けての具体策は、今年のCESでは見られなかった。

他に話題としては、スマートフォンで縦向きで見る「縦長動画」(バーティカルビデオ)への関心の高さがうかがえた。その採用はSnapchatなど一部サービスに限られていたが、今年はTwitter、Facebook、Yahoo!などが挙ってカンファレンスで自分たちのバーティカルビデオをアピール。スマホがメディア視聴の主導権を握りつつあることを、あらためて示唆した。

企業のマーケターや広告関係者の間では、CESは世界各国の主要企業の経営者らと意見交換する場として定着しつつある。CESに参加する広告会社幹部の人数は、今ではカンヌライオンズに匹敵するという。ユニリーバの ‎Chief Marketing and Communications Officer、キース・ウィード氏は「年の始めにCESがあり、半ばにカンヌライオンズがある。理想的なスケジュールだ」とコメントしている。

出典 Ad Age
Five Takeaways From CES

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