2016年デジタルの10大潮流 #06

地図テクノロジーは最強の武器となる

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    Carat’s TOP 10 TRENDS

前回に引き続き、電通イージス・ネットワークCaratの「TOP 10 TRENDS」から2016年の大潮流を紹介します。

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世界中でモバイル化が進み、地図・位置情報サービスの重要性が増している。アプリごとに閉ざされたエコシステムが構築されつつあり、例えばGoogleマップでユーザーは使い勝手に合わせて地図をカスタマイズできるが、その元となっているデータをいじることはできない。

独自の地図情報サービスをそのエコシステムと共に構築できれば、企業にとって大きな強みとなるだろう。優位性やニーズに合わせて機能や特徴が設計された地図サービスは、競合との差別化を図る武器となり得る。

今や自動車の4分の1にカーナビゲーションシステムが標準搭載されているが、その割合はさらに増えるだろう。将来自動運転が実現すれば、地図情報サービス技術がますます重要になるのは明らかだ。高級車メーカーのダイムラー、BMW、アウディが協働するコンソーシアムは、昨年8月、通信機器大手ノキアの地図情報事業を買収した。地図・位置情報サービスの強化で差別化を図り、この領域でGoogleと競う構えだ。ちなみに、FacebookやUber、Baiduも入札に名を連ねていた。Uberは11月、オランダのナビゲーション機器大手TomTomと提携している。

アップルもまた、地図情報技術を持つベンチャーなどを次々に買収し、Googleのストリートビューのような独自の地図ソフトの開発を進めている。アップルのデバイスでは、純正の地図サービスがGoogle マップの3.5倍使われているそうだ。

その他では、Googleは他社のサービスに、目的地までの距離や予想到着時刻をGoogleマップ上に表示する機能を組み込めるよう公開している。新住所表記システムwhat3wordsは、覚えやすい「住所」で全地球上を正確に特定する。


地図サービスはますますクローズドな存在となり、広告主は複数の主要サービスで別々にプレゼンスをアピールしなくてはいけない。

消費者は買い物に出かける時に地図を見る。広告主は特定エリアをターゲットとするジオターゲティングなどで、消費者が出掛ける計画を立てている段階から戦略的にアプローチするのが有効だ。

プロフィール

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    Carat’s TOP 10 TRENDS

    電通イージス・ネットワーク傘下のCarat(カラ)が毎年恒例で発表する「TOP 10 TRENDS」。世界最大級のメディアエージェンシーの立場から、台頭するテクノロジーや現象を、広告主にとって重大な影響をもたらす局面にあるかどうかの視点で検証する。Caratは、独立系調査機関RECMAのリポート「Network Diagnostics」最新版で、グローバルメディアネットワークの1位に選ばれている。オリジナルリポートはhttp://www.slideshare.net/NextGenerationMedia/carats-10-trends-for-2016

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