2016年 世界を面白くするイノベーション #07

新しい言語

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    Vizeum Innovation Team
    ビジウム イノベーションチーム

引き続き、Vizeumイノベーションチームが注目する、世界のビジネスやコミュニケーションシーンを動かす10のイノベーションをご紹介します。

newspeak

英国作家ジョージ・オーウェルは小説「1984」の中で、語彙が大幅にそぎ落とされ単純化された新語法「ニュースピーク」を予言した。2015年、メッセージアプリの台頭に後押しされる形で、よりスピーディーで簡単なコミュニケーションを可能にする絵文字やインターネット・ミーム、GIF画像などに感情を単純化して託す、新たな「ニュースピーク」が生み出された。

絵文字は急速に広がり、21世紀のポップカルチャーに組み込まれ、モバイル最優先のコミュニケーションにおいて言葉の壁を超越した。英オックスフォード辞書が毎年発表する「今年の言葉」2015年に選出されたのは、絵文字の「うれし泣き顔」。多くのブランドが広告ツールとして絵文字の流行に飛びつき、「アド文字」現象も引き起こされた。

この瞬時に感情を伝えようとする新たなコミュニケーション手段は、今後さらにカスタマイズされ創造性を高めていくだろう。

newspeak
Facebookは新機能「リアクション」で「いいね!」ボタンを拡張。「超いいね!」「うけるね」「すごいね」「悲しいね」「ひどいね」の5つの絵文字を追加した。ツイッターも、テレビを見ながら感情をツイートできる新機能を検証中だ
newspeak
大手コンドームブランドのデュレックスは世界エイズデーに向けたキャンペーンで「コンドーム絵文字」を発表。調査では10人の若者のうち8人がセックスについて絵文字で語る方が気楽だと感じていることが明らかになった
2016年はどうなる

体に装着するウエアラブルデバイスがますます浸透し、Facebookに続いて各SNSサービスも独自のリアクション機能を拡充する中、素早く、一目で伝わる「ニュースピーク」はモバイルの小さなスクリーンでのコミュニケーション手段の大前提となっていくだろう。各企業は、自社の製品やサービスに関連する感情を表す独自の視覚表現を開発し、顧客の共感を得ることが成功の近道となるだろう。

 

 

プロフィール

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    Vizeumは英国に本拠地を置き世界51カ国に展開するメディアエージェンシー。英ロンドン、米ロサンゼルスおよびニューヨーク、仏パリ、シンガポール、東京、独ウィースバーデンの7ケ所にハブとなる拠点を持ち、グローバルクライアントに対応する。デジタルメディアに特化した高度なメディアプランニングやコミュニケーションプランニングを強みとし、さまざまなイノベーティブな事業を展開。本連載は「イノベーションチーム」が手掛けたトレンドリポート「BeOnTrend」がベース。同チームは、先進的技術を持つスタートアップ企業との協働で、クライアントビジネスのソリューションを生み出す「Spark@Vizeum」プロジェクトのメンバーで構成される。

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