インサイトメモ #09

「テレビ視聴時間」と

「ネット利用時間」は食い合うのか?

  • メディアイノベーション・ラボ
    株式会社電通

〈 掲載日:2011.05.18 〉

電通総研メディアイノベーション研究部では、東京大学大学院情報学環の橋元良明教授と、日本人の情報行動を把握すべく共同プロジェクトを発足させ、「日本人の情報行動全国調査2010」を実施しました。今回はその調査結果の中から、テレビ視聴とインターネット利用に関する分析をご紹介します。

調査結果を基にした橋元教授の分析によると、インターネット(以下、ネット)の利用が必ずしもテレビ視聴時間を奪っているとはいえないという結果になりました。

PCネット利用者がPCネットを“利用した日”と“利用しなかった日”を比較すると、“利用した日”については、テレビ視聴時間がより長くなることがわかったのです。これはつまり、PCネットの利用時間がテレビ視聴時間を食っているとはいえないことになります。

同様に、携帯ネット利用者についても分析したところ、携帯ネットを"利用した日"と"利用しなかった日"を比較すると、“利用した日”のテレビ視聴時間がより長くなることがわかりました。

では、なぜテレビ視聴とネット利用が互いに時間を奪い合うことなく、むしろネットを利用した日のテレビ視聴時間が長くなるのでしょうか。

ひとつの考え方として、橋元教授は『在宅時間相応配分説』を提唱されています。これは、限られた在宅時間の中で、メディアの接触時間を奪い合っているのではなく、在宅時間の多寡に応じて各メディアに配分のうえ接触しているということが背景要因になっているのです。

※本件のより詳しい内容については、『情報メディア白書2011』(電通総研編、ダイヤモンド社刊)でご覧いただけます。

在宅カテゴリーごとの3メディア利用時間

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