ベイエフエム
本物のサザエで作った
「SAZAE RADIO」を開発!
2016/03/25
千葉県を拠点とする独立系FMラジオ局の「bayfm(ベイエフエム)」は、同県館山で採れたサザエの貝殻を使ったFM用チューナー「SAZAE RADIO(サザエラジオ)」を開発し、数量限定で販売する。
3月23日に東京・中央区で行われた商品発表会で、小縣正幸編成局次長は開発のきっかけについて「当社は三方を海に囲まれた立地であり、以前から海に関するものとコラボできないかと考えていた。港でサザエの貝殻を目にしたとき、人が貝殻を耳に当てているイメージが浮かび、そこからラジオの音が流れたら面白いのではと思ったのがスタートだった」と語った。
サザエの貝殻は県内の漁協から提供を受ける。サザエは漂白や天日干しなどできれいに仕上げるが、貝殻の収集や金ブラシで磨く工程は小縣次長が自ら行うという。電子基板は、個体差のあるサザエの内部に組み込めて、かつ上質な音を実現できるものをオリジナルで開発した。同社技術担当で、ラジオの開発を担当した吉田八郎氏は「ラジオ局として音質にはこだわったため、スピーカーを大きなものにした」と説明し、基盤の組み込み作業の苦労などを明かした。
ラジオは電源スイッチ、音量調整、選局といったシンプルな機能で、USBで充電が可能。ワイドFMにも対応している。サザエラジオは限定100個が販売される。4月1~30日に特設サイト(http://www.bayfm.co.jp/sazaeradio/)で申し込みを受け付け、応募多数の場合は抽選となる。ラジオは四角いものという常識を覆すサザエラジオに注目が集まりそうだ。
同社では今回の販売開始に当たり、番組パーソナリティーとプロジェクト担当者を起用したウェブムービー「New Radio Device from the Sea.」編を制作し、3月23日から特設サイトとYouTubeのベイエフエム公式チャンネルで公開している。実はサザエ好きの斎藤工さんや槇原敬之さん、押切もえさんらがサザエラジオを手にした感想や笑顔を約3分の動画にまとめた。