アドバタイジングウィークがやってくる! #02

アドウィとアドテックって、どう違うの?

  • Izawa
    伊澤 佑美
    株式会社電通パブリックリレーションズ コミュニケーションデザイン局 コンテンツ・ディストリビューション部 「週刊?! イザワの目」編集長
  • 池上 翔
    株式会社電通パブリックリレーションズ コミュニケーションデザイン局 コーポレートコミュニケーション戦略室

前回までのあらすじ
5月30日(月)から4日間、日本でAdvertising Week(アドバタイジングウィーク/当連載での通称、アドウィ)が初開催されることを知ったイザワ。アドウィアジアの広報事務局担当・池上くん(電通PR)を取材し、その概要を把握したものの、正直なところ「国内外のアワードやアドテックとどう違うのか、分からなーい ヽ(@´~`@)うーん、モヤモヤ」。そこで、アドウィアジアの事務局長・笠松良彦さん(イグナイト代表)を直撃し、このモヤモヤを解消することにした。

はじめまして、事務局長様。

イザワ:アドウィアジアの事務局は、イグナイトなんだね。

池上くん:企画にあたっては、アドバイザリーカウンシルと呼ばれる30人弱のギョーカイ人にサポートしてもらっていて、さまざまなアイデアをもらっています。他にもスポンサー企業や、運営を手助けしてくれる会社もあるし、イグナイトの笠松さんがいろんな人を口説いて、協力してもらっているという感じですね。

イザワ:ということは、笠松さんはかなりの手だれってことだね。どんな文句で口説いてくるか気になるなぁ…、色っぽい人かしら…??

池上くん:ちょっと、ちょっと! 何を期待してるんですか。

イザワ:こほん。

池上くん:さぁ、着きました。ここがアドウィアジアの事務局、イグナイトのオフィスです。オシャレなんですよ~。上がっちゃいましょう!

勝手知ったる、アドウィアジア広報事務局の池上くん #風で髪乱れてる #イケメン台無し
勝手知ったる、アドウィアジア広報事務局の池上くん #風で髪乱れてる #イケメン台無し

笠松事務局長:こんにちは、イザワさん。私がアドバタイジングウィークアジアの事務局長、笠松です。

イザワ:は、はじめま…して(おぉ、ダンディ系のメガネ男子、キターwww)。笠松事務局長、今日はいろいろ教えてください。

笠松事務局長:なんでも聞いてくださいね。

穏やかで紳士的な雰囲気の笠松事務局長 #白シャツ #第2ボタンまで開けている
穏やかで紳士的な雰囲気の笠松事務局長 #白シャツ #第2ボタンまで開けている

東京は広告界のハブ!

イザワ:最初にお伺いしたいのが、アジアで、しかも東京で開催されることになった経緯です。

笠松事務局長:世界の広告費のシェアを見ると、アジア・パシフィックは世界の半分を占めると言われているんですよ。もちろんアジア・パシフィックの定義にもよりますけどね。仮に、ニュージーランドからインドまで、中国も含むとすると、アジア・パシフィックは世界2位です。アドバタイジング業界をブームアップしていくことを考えたら、当然アジアは押さえておきたいですよね。

イザワ:アジアといっても、経済性でいうと上海、金融面でいうとシンガポール、このあたりも主要都市だと思うのですが、どうして東京で開催になったのでしょう。

笠松事務局長:広告・メディア業界の視点から見ても、東京はイノベーションが常に起こっているし、安定した成長性もある。さらに業界の成熟度も鑑みると、東京はアジアにおける広告のハブ。主催者であるStillwell Partners側でそう判断されて、開催が決まったようですね。

イザワ:なるほど。それで東京に決まり、さらにいうと六本木周辺が会場として選ばれたというわけですね。

池上くん:六本木が、日本のタイムズスクエアというわけですね。

われながらうまいこと言った、と満足げな池上くん #ペイズリー
われながらうまいこと言った、と満足げな池上くん #ペイズリー

イザワ:夜遅くまで店が開いてて、飲む場所に困らないし、広告業界とは切っても切れないエリアだからね、すごい納得! おいしいチャーハンの店もあるしね!

池上くん:(またこの人は…)で、アドテックや各アワードとの違いっていうと…。

笠松事務局長:アドテックはアドテクノロジーのための祭典ですし、カンヌ、クリオなどのアワードは、いろんな部門はあれど、やはりクリエーティブのための祭典ですよね。つまり、それらは、ジャンルがある程度絞られていて、目的がはっきりとしたシングルテーマのイベントだと思うんです。

池上くん:なるほど。

笠松事務局長:一方、アドバタイジングウィークは、シングルテーマイベントの対極です。全部入ってます。アドテクノロジーもあれば、クリエーティブもあるし、メディアもある。広告業、媒体社、コンテンツホルダー、クリエーティブ、すべてのジャンルの人が一堂に会する場なんです。世界中見渡しても、そんなイベントは他にないと思いますよ。

イザワ:では、広告業で言うと、クリエーティブはもちろん、マーケティング担当やメディア担当、もしかすると営業の人とかも楽しめるコンテンツがあるってことですかね?

笠松事務局長:誰向けでもあり、誰向けでもない。つまり、あらゆる人にとっての答えがあるイベントなんですよ。今まで、広告業関連のイベントって、クリエーティブに光が当たるものが多く、マスメディアの広告営業担当がフォーカスされることは、まずなかった。いまだに広告業の大半はマスメディアの媒体費で占められているのにね。

イザワ:でもアドウィなら、その人たちも楽しめる。つまり、広告業を支えるすべての人のためのイベントというわけですね。

壁一面に、セミナーやワークショップのアイデアメモが貼られていた。今日は割と地味めな服装のイザワ。
壁一面に、セミナーやワークショップのアイデアメモが貼られていた。今日は割と地味めな服装のイザワ。

笠松事務局長:そのとおりです。広告主だって、メディアの人だって、所属部門に限らず、楽しめます。

イザワ:なんだか、ワクワクしてきました。

笠松事務局長:まさに、そのワクワクが今回のテーマなんです。

「熱狂」をつくり出す。

イザワ:といいますと?

笠松事務局長:ちょっと場所を変えて話しましょうか。

イザワ:ドキッ!

笠松事務局長:今回のアドウィアジアのテーマは「熱狂をつくり出す」です。

イグナイトのおしゃれテラスにて、熱く語り出す笠松事務局長。
イグナイトのおしゃれテラスにて、熱く語り出す笠松事務局長。

イザワ:「熱狂」とはどういう意味ですか?

笠松事務局長:広告業って、ものをつくってるわけじゃないですよね。企業や団体がつくったモノやサービスと、伝えたいメッセージを、生活者に届けるためにはどう発信したらいいか、それを考える仕事です。今の時代、スペックだけ伝えても売れません。伝え方には工夫が必要です。

イザワ:そこにクリエーティビティーが発揮されるわけですよね。

笠松事務局長:そのとおりです。情報の受け取り手が「ふーん」っていうようじゃ、それは伝わったといいません。「わぁ、すごい」とか「これ、好きだな」とかって、その人の心を動かした時に初めて人はメッセージを受け取るんだと思います。広告業に就いている人は皆、その「人の心が動く瞬間」が楽しくて、この仕事をやってるんだと思うんです。

イザワ:その「人の心が動く瞬間」に生まれるのが「熱狂」ということですね。

笠松事務局長:そうです。もう少し分かりやすくいうと、「Creativity excites the industry !」です。

イザワ:(いやいや、分かりにくいだろ。英語だぞ)ええっと…。

笠松事務局長:クリエーティビティーが業界を革新していく、という意味です。広告業界に限らず、どんな業界でも、人々が熱狂するようなジャンルには、必ずクリエーティビティーが存在します。そのクリエーティビティーが業界を活性化していくんですよね。

イザワ:あ、なるほど。例えば、ファッション業界だったら、ユニクロが素材開発や生産体制の革新で市場を席巻し、これまでの業界の常識を変えた、というようなことですね。

笠松事務局長:そうです。ファッション業界も建設業界も、料理業界だって、誰かのクリエーティビティーが発揮された時、新しい価値が生まれるんです。アドウィは、単純に広告業界の人による、自画自賛の場ではなくて、できるだけクロスカルチャーで、いろんな業種の人に参加してもらって、お互いのクリエーティビティーの「レシピ」とか「エッセンス」を共有する会にしたいなと思っています。それが、「熱狂をつくり出す 〜Creativity excites the industry〜」というコンセプトの意味するところです!

「熱狂をつくり出す 〜Creativity excites the industry〜」。アドウィアジアのテーマを熱く語り、目指す方向を高く指差す、笠松事務局長。
「熱狂をつくり出す 〜Creativity excites the industry〜」。アドウィアジアのテーマを熱く語り、目指す方向を高く指差す、笠松事務局長。

イザワ:すてき! 分かりやすいです!!(キラキラ)

池上くん:(おいおい、この人、目の色変わってるよ。いや、これが笠松さんの口説きテクニックか…)な、なるほど。

笠松事務局長:アドバイザリーカウンシルの一人、博報堂ケトルの木村健太郎くんの受け売りですけどね。

イザワ:(それでも、キラキラ)

池上くん:(一度かかった魔法は解けにくいんだな…、さすが笠松さん!)で、アドウィアジアでその「熱狂」を体感するにはどうしたらいいんでしたっけ?

笠松事務局長:既に公開されている公式サイトでチケットを購入する必要があります。チケットによって、日程や参加できる範囲が異なるので、自分に合ったチケットを選んでいただければと思います。

イザワ:若者割引もあるんですか?

笠松事務局長:25歳以下のID提示で、4日の期間中すべてのコンテンツを楽しめるチケットが1万円。学生はセミナーとワークショップに特化した5000円のチケットがあります。

イザワ:それはかなりリーズナブルですね! 広告業界を目指す若者にはいい刺激になりそうです。

笠松事務局長:通常のチケットも、5月6日までの申し込みで30%割引なので、早めに購入するととてもお得です。

イザワ:さっそく申し込みます!!

池上くん:先輩は、若者割引じゃなくて、早割狙いですね。

イザワ:こら、余計なことは言わんでよろしい! 今日はアドウィに関するモヤモヤが、かなり解消されました。ありがとうございます。

笠松事務局長:それはよかった。実は、アドウィアジアは、あるビッグ企業がスポンサーに決まっているんだけど、そこのキーパーソンを紹介してあげようか。より面白い話が聞けるかも、ですよ。

イザワ:それはありがたいです、ぜひ、お願いします! 今日はありがとうございました。

熱い笠松事務局長とイザワ(キラキラ)
熱い笠松事務局長とイザワ(キラキラ)

次回は、笠松事務局長に紹介してもらった「あるビッグ企業スポンサーのキーパーソン」にインタビューします!

プロフィール

  • Izawa
    伊澤 佑美
    株式会社電通パブリックリレーションズ コミュニケーションデザイン局 コンテンツ・ディストリビューション部 「週刊?! イザワの目」編集長

    2003年電通PR入社。メディアリレーションズ部にて、企業・団体に関するプロモーションに従事。2011年にオウンドメディア「週刊?! イザワの目」を立ち上げ、編集長に就任。国内外の最新PR事例を取り上げて解説する特集や、旬な人物に迫るインタビューが人気。
    現在は、編集者、ライター、PRプランナーとして、企業のオウンドメディア運営やコンサルティングのほか、広報業界向けメディアへの寄稿なども手掛けている。東洋経済オンラインにも連載執筆中。

  • 池上 翔
    株式会社電通パブリックリレーションズ コミュニケーションデザイン局 コーポレートコミュニケーション戦略室

    2008年電通PR入社。イシュー・リスクマネジメント部にて企業・団体の平時および緊急時のリスク対応に従事。2011年に電通プラットフォーム・ビジネス局に出向し、ICTサービスのプロモーション、プラットフォーム関連事業のリスクマネジメントに従事。2012年から2年間、ディレクション局にて通信会社、食品会社、スポーツ関連企業等、さまざまなセクターのクライアントのPR戦略立案・実行に携わる。2014年から現職。企業広報のコンサルティングおよびPR戦略のプランニングに従事。

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