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インサイトメモNo.11

緊急時の「ネット再送信」と「ワンセグ」の活用

2011/08/15

〈 掲載日:2011.08.15 〉

災害などの緊急時においては、正確な情報をいち早く入手することが最重要の課題となります。

2011年3月11日に発生した東日本大震災直後に、テレビ・ラジオの震災特番がネット経由(Ustream、ニコニコ生放送、Youtubeなど)で再送信されました。これにより、テレビ・ラジオを視聴できない環境にあった多くの方々も、インターネットでのリアルタイム視聴が可能になりました。

電通総研では、2011年4月に「ネット経由での再送信」に関して、認知及び視聴経験の調査を実施しました。その結果、テレビ・ラジオのどちらについても全体の過半数が認知しており、テレビ放送は約15%、ラジオ放送は約10%が実際に視聴した、との回答でした。都道府県別の視聴割合を比較すると、被災3県(岩手・宮城・福島)とともに、首都圏での視聴割合の高さが目立つ結果となりました。

今回のテレビ・ラジオのネット再送信が緊急的な措置であったにも関わらず、多くの地域で実際に情報収集源として活用されたことが分かります。

Q. あなたは今回の震災に関連して、次の配信・視聴サービスを利用しましたか

震災後の情報収集に、携帯電話やスマートフォンの「ワンセグ視聴機能」も注目されました。「災害時の情報収集に関する調査」(インターネットコム/gooリサーチ 2011年3月実施)によると、携帯電話やスマートフォンに「ワンセグ機能が必須だと思う」人は、51.6%に上りました。外出や停電時などのテレビ視聴が困難な状況でも、情報をいち早くブロードキャストするワンセグの底力が遺憾なく発揮されたと言えます。

Q. 携帯電話やスマートフォンには、ワンセグ機能は必須だと思いますか?

2011年の夏モデルから、ワンセグ機能搭載のスマートフォンが増えますが、今回の震災をきっかけにワンセグ利用ニーズのさらなる高まりが見込まれています。