2020年東京大会 

エンブレム最終候補作品を公開

東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会は4月8日、東京・港区の同組織委で「東京2020エンブレム委員会」を開催。大会エンブレム最終候補4作品を決定し、公開した。

委員会終了後、作品発表会・記者会見が開かれ、組織委の森喜朗会長は「エンブレム委員の方々には、半年間に渡るご苦労に対してお礼申し上げるとともに、国民の皆さまには大変お待たせした。最終的にどのエンブレムが選ばれるのか、楽しみにしている」とあいさつした。

エンブレム委の委員長を務める文化庁の宮田亮平長官(東京藝術大学長)は「エンブレム選考のプロセスは〈参画すること〉と〈透明性〉の2点を基本に進めた」と話し、1万4599点の応募があったと明かした。また「4作品は国際オリンピック委員会、国際パラリンピック委員会との協議も含め、国内外の商標調査を全てクリアしたもので、現段階のベストなものと自負している」と述べた。

 

最終候補作品は4月8~17日までの10日間、インターネット(https://www.emblem-comments.jp/)とはがきによる意見募集を行う。4月25日に開催されるエンブレム委の最終審査では、寄せられた意見も参考に採用作品を選定し、理事会の承認を経て最終決定される予定だ。

 

組織委の武藤敏郎事務総長は、これまでの選考過程について「エンブレム委が一貫してイニシアチブを持って進めてもらった」と強調し「最終的にどの作品が選ばれても、皆さんに愛されるエンブレムになると信じている」と語った。

 

記者会見に出席した、左から林いづみ委員(弁護士)、夏野剛委員(慶応大教授)、武藤事務総長、宮田委員長、杉山愛委員(スポーツコメンテーター)、田口亜希委員(パラリンピック射撃日本代表)

組織委 公式サイト:https://tokyo2020.jp/jp/

■ 最終候補作品

  (作品のコンセプトは、組織委の広報リリースより)

A. 組市松紋(くみいちまつもん)

歴史的に世界中で愛され、日本では江戸時代に「市松模様(いちまつもよう)」として広まったチェッカーデザインを、日本の伝統色である藍色で、粋な日本らしさを描いた。
形の異なる3種類の四角形を組み合わせ、国や文化・思想などの違いを示す。違いはあってもそれらを超えてつながり合うデザインに、「多様性と調和」のメッセージを込め、オリンピック・パラリンピックが多様性を認め合い、つながる世界を目指す場であることを表した。

B. つなぐ輪、広がる和(つなぐわ、ひろがるわ)

選手の躍動と観客の喜びがつながってひとつの"輪"となり、世界に広がってゆく平和や調和の"和"を表現した。
肉体と精神のたくましさ、躍動感・スピード感を込めたデザインにより、「自己ベスト」を目指すアスリートの素晴らしい活躍が世界に与える感動を表す。 さらには、2020年に日本がお迎えする世界の人々への敬意とおもてなしの心を伝える。

C. 超える人(こえるひと)

俵屋宗達(たわらやそうたつ)の風神雷神図(ふうじんらいじんず)や浅草雷門(風神雷神門)など、古くから日本人に愛されてきた風神・雷神をモチーフに、ゴールテープを切る一瞬の躍動感や、「自己ベスト」を目指し、超えようとする選手たちの姿勢を描いたデザイン。雷神の太鼓を花火に、風神の風袋を虹にたとえ、平和、多様性、調和への思いを込めた。
アスリートの強靭な心身による平和への継続的な貢献をエンブレムに託し、未来へつなげる。

D. 晴れやかな顔、花咲く(はれやかなかお、はなさく)

「自己ベスト」を尽くすアスリートと、彼らをたたえる人々の晴れやかな表情。その感情の動きを、空に向いて開花する朝顔(英語名:morning glory)に重ねた。朝顔の種が芽を出し、蔓を伸ばして花を開き、再び実を結ぶ成長の過程が、大会への期待感や次世代への継承を示している。

江戸時代に流行し、子どもから大人まで広く親しまれてきたこの花が、2020年への気持ちを高め、世界から訪れる観客を日本中でお迎えする。

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