アジアの有力広告誌『キャンペーン誌アジア太平洋版』は10月、創刊40周年に当たり、識者が展望する広告業界“次の40年”を紹介した。

WPPグループCEO マーティン・ソレル氏
オープンでイノベーティブな姿勢が世界経済をけん引

40年前、アジアは議論にも上らなかった。今では最重点市場であり、世界の成長をけん引するのは確実だ。
欧米企業が最も重視するのは中国。「貯蓄から消費へ」とシフトし、広告を含むサービス産業の重要性はこれまで以上に増してくる。質的成長を目指す中、今後は成熟度が高まるだろう。
デジタルの発展も重要だ。最先端デバイスの急速な普及はアジアに驚異的なビジネス機会を生む。パソコンの時代を飛び越えてモバイル時代に突入したため、テクノロジーの変化やチャンスへの理解は欧米よりはるかに深い。
アジアが突出するのは成長性。成長がもたらす意識やアプローチの違いは決定的だ。人々は総じて楽観的で、新しいアイデアにオープンかつイノベーティブ。それこそが世界経済発展の原動力になる。

詳細はCampaign Asia-Pacific→http://bit.ly/1c0FKlZ
The next 40 years: Martin Sorrell remains 'a violent Chinese bull'

ディアジオ・リザーブ・ブランズ・グループ
マネージングディレクター ジェームズ・トンプソン氏
「新シルクロード」の誕生と技術革新でリターンが増幅

近年、中国が世界第2位の経済大国へと躍進し、インドもこれに劣らぬ勢いで急成長している。両国は経済大国として世界をリードし、物流や情報のグローバルなネットワーク化が進行、今後40年でアジア太平洋地域だけでなく中東やアフリカ、南米にまで広がる「新シルクロード」が誕生するだろう。
新興勢力の台頭は、そこに住む消費者の選択肢を拡充し高級志向を高める。高級ブランドにとっては好機。上昇志向が強い新世代のニーズに対応したプレミアム戦略が有効だ。
デジタル技術の進化により、消費者の好みや購買行動だけでなく活動の全てが把握可能になった。さらなる技術の進展でかつてないチャンスが訪れる。
新シルクロードの出現と技術革新により、世界は激変する。ビジネスは複雑化するが、その見返りは何百倍にも増すはずだ。

詳細はCampaign Asia-Pacific→http://bit.ly/17j9DRh
The next 40 years: The emergence of a new Silk Road
 

PHDワールドワイド
世界戦略・プランニングディレクター  マーク・ホールデン氏
クラウド上のニューロンにアクセス、広告を脳に送信も

技術の進化は多くの消費者分析を可能にした。
40年後はより直接的な感情からの情報分析「SI(sentient intelligence)」が行われるようになるだろう。実際、コンピューターが人間の心を読み取れるようになってきた。神経回路網を活性化させて思考を引き起こす情報インプットの研究も成功している。
新たなニューロン(神経細胞)を“借り受ける”という驚くべき技術が実現する可能性も高い。ニューロンを計測しクラウド上で蓄積できるようになれば、何十億、何兆個のニューロンに“2053年版Wi-Fi”でアクセスできる世界が来る。広告を脳に直接送れるようにもなるだろう。企業はナノテクノロジーを駆使して競い合うことになる。
可能性は無限大。SF的な夢の世界が実現し、私たちは11次元宇宙に漂う“集合意識体”となっているかもしれない。

詳細はCampaign Asia-Pacific→http://bit.ly/1blUDBe
The next 40 years: More neurons, better brands

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