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ArounD 30 ○○をもっと面白くするアイデアNo.20

「QR」をもっとおもしろく

2017/04/06

電通の若手アートディレクターが考える「○○をもっと面白くするアイデア」をご紹介。今回は、小柳祐介さんによる「QRをもっとおもしろく」です。

QRをもっとおもしろく/小柳祐介

テクノロジーを使い捨てるのではなく、 愛着を持つことができれば、 世界はもっとあたたかくなる。

──なぜ「QRをもっとおもしろく」というテーマにしたのですか?

小柳:デジタルクリエーティブセンターに所属していてよく思うのが、テクノロジーってすぐに古くなってしまうということです。テクノロジーは次々と発明されては、古びていく。

それは避けられないことだけど、ただ忘れ去っていくことは寂しいなと思うんです。

QRコードは飛行機のチケットや工場の管理ツールとしては今でも現役ですが、10年前はよく広告物にも入っていて、もっと活躍していました。それがスマホの検索機能が進歩するにつれ、大分影が薄くなって「古い存在」になってしまったと思います。

活躍するステージが大分狭くなってしまっているなと。学生時代、QRコードを使った作品を作っていたので、見るたびになんだか切ない気持ちでいました。

今回、○○を面白くする、というお題をいただいて、いい機会だなと思い、QRコードを使って表現しようと思いました。

QRをもっとおもしろく/小柳祐介

古いテクノロジーに「かわいさ」という普遍的な価値をつけることで、もう一度みんなに興味を持ってもらえないかと考えてみました。

QRをもっとおもしろく

招き猫のように、スマホを向けて読み取ることはされなくとも、招き猫のようにそこにいることが許される存在になってくれればと思っています。長く愛されてほしいです。

──今、はまっていることは何ですか?

小柳:以前から電通報のプロフィールにも書かせていただいておりますが、いまだにギョーザの皮の強力粉と薄力粉の配合です。フライパンで焼くときは「薄力粉155グラム、強力粉160グラム、もち粉35グラム、湯60度を185cc」。伸ばすときは薄力粉をまぶす。

我が家のオーブンレンジの自動ギョーザモードで焼くときは「薄力粉200グラム、強力粉120グラム、もち粉30グラム、湯75度を185cc」。伸ばすときは片栗粉をまぶす。

今のところ、いろいろ試したマイベストです。もちもち感がありながら、もっと口当たりのなめらかさをキープしたい・・・最近、というかここ一年はギョーザの皮に取りつかれています。