電通とCIES共催で「アジアスポーツマネジメントセミナー」開催

電通が国際サッカー連盟(FIFA)マスター運営教育研究機関のスポーツ研究国際センター(CIES)と共同主催する「アジアスポーツマネジメントセミナー」が6月29日、東京・汐留の電通ホールで開催された。アジアにおけるスポーツビジネスの活性化を目指すもので今回のテーマは「アジアが世界で勝つためのビジョンと戦略」。

同セミナーはこれまで、サッカー界で活躍するスペシャリストを講師とし「アジアサッカーマネジメントセミナー」として開催してきたが、4回目となる今回はさらにラグビー界や野球界のスペシャリストも招き、内容を充実させるとともに名称を変更した。会場には約500人が詰め掛け、講師陣の話に聞き入った。

冒頭、電通スポーツ局アジア部長の大井義洋氏は「世界が注目するアジアスポーツビジネスの現状」について講演を行った。サッカーを中心としたアジアにおけるスポーツの最新トピックスを振り返り、インドでサッカー人気が急上昇していること、中国が世界のスポーツビジネスを席巻していることに触れ、「世界的なスポーツイベントが今、アジアに集中している」と述べた。

続いて登壇した、オーシャンズ・スポーツ&エンターテイメント・マーケティング社の創設者・CEOの朱暁東(ジュ・シャオドン)氏は「中国スポーツビジネス戦国時代」と題した講演を行った。放送権の90%をデジタルメディアが購入していることなど中国におけるスポーツビジネスの現状について話し、「中国のスポーツは翼を得て飛躍しようとしている。年間30%アップが見込める市場だ」と評価した。

電通スポーツ局の大井義洋氏
オーシャンズ・スポーツ&エンターテイメント・マーケティング社の朱暁東氏

韓国人初のメジャーリーガー・朴賛浩(パク・チャンホ)氏は、「アジアから世界へ~メジャーへの扉を開いたパイオニアが語るストーリーとは~」をテーマに講演。少年時代に野球を始めたきっかけや、韓国代表チームでの活躍が認められメジャーリーグ入りするまでのストーリーを紹介した。「私は自分の昔話を聞かれたとき、子どものころのつらかったことを話します。それは、喜びは自分でつくるものだから。もしつらい時間があるとすれば、それは成長できるきっかけだと思うべきだ。あきらめなければ必ず成功できる」と、スポーツに取り組む人々に対しエールを送った。

さまざまなスポーツの実況DJを担当する、同イベントナビゲーターのパトリック・ユウ氏(左)と、元プロ野球選手の朴賛浩氏
朴賛浩氏

昨年のラグビーワールドカップ2015で優勝候補の南アフリカを破り、日本に歴史的な勝利をもたらした前ラグビー日本代表ヘッドコーチのエディー・ジョーンズ氏は、戦術やトレーニング法のスローガンとして用いた「ジャパン・ウェイ」(日本流)についてトークを展開。日本人選手と初めて会った瞬間、「体が小さくて髪もきれいに整えていて、ポップスターのチームかと思った」と明かし、体格差を克服し世界レベルに追いつくため毎朝5時から練習を始める「ヘッドスタート」を採用したと話した。「スポーツもビジネスもハングリー精神が必要。たとえ居心地の悪い場所であっても、心地よく過ごすための努力が必要」とし、「現状を把握したら、明確な目標を持つことが大切。それができれば行き先が見えてくる」と語った。

前ラグビー日本代表ヘッドコーチのエディー・ジョーンズ氏
 

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