『SHARED VISION』のおまけ #02

どこまでが表現の領域なんだろう?

  • Take 02 6559 hirota
    廣田 周作
    株式会社電通 ビジネス・クリエーション・センター
  • 6
    八木 彩
    株式会社電通 第1CRプランニング局
  • 7
    藤本 宗将
    株式会社電通 CDC

廣田:僕は、これだけ複雑な時代だからこそ「温故知新」が大事だと思っている派なのですが、お二人が表現していく上でチャレンジしてみたいことってどんなことでしょう?

八木:デザインは人の気持ちをハッピーにできる可能性を秘めているものだと思います。だから、マス広告だけでなくて、もっと広い領域のデザインを手がけてみたいです。商品開発だったり、店舗のデザインだったり。ブックデザインもまたやってみたいです。

藤本:広告ってタイムラインのようにすぐに流れていってしまうものだから、たまには残るものをつくりたいなと僕も思ったりします。たとえばプロダクトとかアプリ、それに廣田くんが書いた本もそう。僕はコピーライターですが、言葉以外にも領域を広げていきたいです。この先の世代にもずっと手元に置いてもらえるようなものをひとつでもつくれたら、幸せだろうなと思います。

八木:次世代のために、なんて大きな話ではないのですが、日本にはすてきな古い物がたくさんあります。デザインを通じてそういうものを若い人に紹介するようなこともしていけたらいいなと思います。

たとえば、私の地元は革細工が有名なのですが、若い人にとっては古くさいものにもなりつつあって。もし新しいマークやデザインができれば、一気にイメージが変わると思うので、そういうお仕事があればやってみたいですね。私も温故知新派のようです。(笑)

藤本:逆に僕はテクノロジー大好き人間なので、新しいものの中にある普遍的な部分を知りたい派かも。技術的に新しいことをやっていても、人の気持ちを動かしているメカニズムはあまり変わっていなかったりしますよね。

だから、いいなと思う表現を見たときは「なぜこれでワクワクしたのだろう?」というふうに考えるようにしています。テクノロジーやデザインもコピーを書くための参考になるし、根っこにあるアイデアの本質を見つけられれば、自分でできる表現の領域も広がるのではないかと思っています。

廣田:表現って、英語では「re-presentation」。本来「改めて現前させる」って意味を持っています。だからそれが紙だろうがWEBだろうが、拍手だろうが、ポエムだろうが、ウィンクだろうが、アスキーアートだろうが、誰かに気付きを与えて、そこに共感したり気持ちが動いたりすることなのであれば、それはすでに表現なんです。

プロフィール

  • Take 02 6559 hirota
    廣田 周作
    株式会社電通 ビジネス・クリエーション・センター

    2009年に電通入社。企業のソーシャルメディアの戦略的活用コンサルティングから、デジタル領域における戦略策定、キャンペーン実施、デジタルプロモーション企画、効果検証を担当。社内横断組織「電通ソーシャルメディアラボ」「電通モダン・コミュニケーション・ラボ」などに所属。著書に『SHARED VISION』(宣伝会議)。

  • 6
    八木 彩
    株式会社電通 第1CRプランニング局

    1985年、兵庫県生まれ。2009年武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科卒業、同年電通入社。アートディレクター、グラフィックデザイナーとして広告やCI、パッケージデザインなど紙媒体を中心に幅広くデザインを手がける。朝日広告賞、ADC年鑑、TDC年鑑、JAGDA年鑑入選など。

  • 7
    藤本 宗将
    株式会社電通 CDC

    1972年生まれ。1997年電通入社。コピーライターとして広告のメッセージ開発を手がける。主な受賞に、TCC最高新人賞・TCC賞・ADCグランプリ・ACCグランプリなど。論文に『拡散するクリエイティブの条件』(JAAA入選)。

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