日本語厳禁!?のカンファレンスで日本のグローバル化狙う ad:tech tokyo international開催

全英語カンファレンスの「ad:tech tokyo international」(アドテック東京インターナショナル)が8月23日、東京・紀尾井町の上智大学で開催された。アジア最大規模の国際マーケティングカンファレンス「アドテック」の関連イベントで、日本人スピーカーを含めて、全てのセッションが英語で行われるのが特徴。日本のマーケターのさらなるグローバル化や、日本での取り組みを海外に発信することを視野に、2015年からスタートした。

オープニングでは「アドテックのエバンジェリスト」を自任するVOYAGE GROUPの椿奈緒子氏が「誰もが英語を得意とするわけではない。でも大事なのは、スタートすること。日本語が聞こえてきたら、お仕置きするかもしれないので、気を付けて」と笑いを誘った。

adtechinternational

オープニングキーノートを飾ったのは、電通イージス・ネットワーク傘下アイソバー・アジアパシフィックのジェーン・リンバーデンCEO(写真)。同拠点は過去5年のうち4回、キャンペーンアジア誌の「デジタルエージェンシー・オブ・ザ・イヤー」を獲得している。セッション「Winning in the digital economy in China」でリンバーデン氏は、極めて動きの激しい中国市場の特異性を「巨大」(Massive)、「俊敏」(Agile)、「ダイナミック」、すなわち「M.A.D」(mad=常軌を逸した、を示唆)と表現、国の政策と中国人の起業家精神がそれを形づくっていると説明した。全土にあまねく普及したモバイルでのEコマースや電子決済が、多くの日本人の想像を超える規模で生活に浸透していること、またそのビジネスにおいては独特の文化を持つコンテンツがキーとなってくることなどを、豊富なインサイトや事例を交えて解説。さらに、ブランディングと購買活動をシームレスに捉えた「ブランドコマース」の重要性を強調した。また、これから顧客起点のイノベーションが主流となっていくため、行動データの活用がポイントとなってくるとして、アイソバーが世界一の発行枚数を誇る銀聯カードと提携し、顧客の行動や購買などのデータを踏まえたマーケティングを可能にしたことを紹介した。

続く公式セッションは「グローバリゼーション」「アジア/ローカリゼーション」「日本/ローカリゼーション」の三つのトラックに分けられ、それぞれ国内外のスピーカーによる豊富な知見の競演となった。グローバルマーケティングをテーマに日本市場の特徴や海外でのマーケティング手法の違い、日本製品が世界市場で挑戦する際のヒント、また、コミュニケーションの領域ではアジア太平洋地域でのプログラマティック広告や世界のアドテクノロジーの潮流などが披露され、ad:tech internationalらしい国際色豊かな内容となった。

クロージングキーノートでは、資生堂の音部大輔CMOとネットイヤーグループの石黒不二代CEOが「Challenge to Digital Marketing」をテーマにセッションを繰り広げた。

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