AD STARSで電通が「ネットワーク・オブ・ザ・イヤー」に

アドスターズ

「釜山国際広告祭」(AD STARS)が8月25~27日、韓国・釜山で開催され、電通グループは二つのグランプリを含めて61の賞を獲得、「ネットワーク・オブ・ザ・イヤー」に顕彰された。今年は61の国と地域から1万8000点以上がエントリーされ、過去最多の応募となった。

デザイン部門でグランプリに輝いたのは、パナソニック「Life is electric」。普段存在を意識することのない電気を、目に見える形で表現。動画では、かわいいハムスターや、公園で遊ぶ子どもたち、元気なチアリーダーなどの運動によってつくられた電気で、21本のニッケル水素充電池「エネループ」を充電する様子が描かれている。PR部門およびプリント部門でもゴールドを受賞した。

フィルムクラフト部門ではマルコメ「世界初かわいい味噌汁」がグランプリを受賞。マルコメと「KAWAII」を世界に発信するアソビシステムがコラボして開発した、これまでにない新しい味噌汁を訴求する。

電通グループではその他、北京電通制作のシトロエン「Fami Navi」がダイレクト部門でシルバーを、また電通シンガポール制作のRegional Environmental Awareness「Boy」がプリント部門でブロンズを受賞するなど海外拠点も成果を挙げ、ネットワーク・オブ・ザ・イヤーに貢献した。DANアジア全域でクリエーティブを担うテッド・リムCCO(チーフ・クリエーティブ・オフィサー)は「アジア拠点の活躍も認められて嬉しい。今後もお互い刺激し高め合いながら、電通グループ全体で前に進んでいきたい」と喜びを表した。

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「Fami Navi」安全運転の促進を目的に、カーナビ機能に家族の声を録音できるアプリ。まるで同乗しているかのように、幼い娘や妻の声が道案内してくれる。調査ではユーザーの90%が以前より気を付けて運転するようになったと答えた。
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「Boy」マレーシアのキャメロンハイランズにおける過剰な森林伐採が洪水を引き起こすと警鐘をならす。コピーでは、いま森林破壊を止めなければ、7億6000万人もの人々が洪水によって家を失うと訴える。

AD STARSは、2008年に釜山市、韓国政府の支援を得て設立された国際広告祭。釜山国際映画祭やビーチリゾートでも知られる同地での開催が、カンヌライオンズをほうふつさせる。スパイクスアジア、アドフェストと並ぶアジアの祭典だが、他の二つと異なり、全世界からの作品を対象とする。審査員やセミナーでの スピーカーたちの顔ぶれも極めてインターナショナル。インテグレート・カテゴリーを除きエントリーフィーが無料で、応募の門戸が大きく開かれていることも 大きな特徴の一つだ。

学生を対象としたコンペティション「Young Stars」やキャリア3年以下の若手を対象とした「New Stars」など、若手クリエーターの育成にも熱心に取り組む。後者では今回、電通の加藤千洋氏と檀上真里奈氏がブロンズを受賞した。

台頭するマーケティングテクノロジーやブランデッドエンタテインメントなど、領域の拡張にも積極的で、今年は新たな試みとしてゲーム領域に特化した展示プログラム「GAME STARS」を打ち出した。さらに、国際マーケティングカンファレンス「アドテック」の韓国初上陸となる「ad:tech@ AD STARS」が併催され、デジタルマーケターとクリエーターの交流が図られた。

 

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